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私は、過去10年間に渡り、国内大手生命保険会社で生保レディとして勤務していました。
10年目にして、生保レディという働き方、そして保険会社という存在そのものに嫌気がさし退職しました。
今までのブログで主にお伝えしてきたことは、主に生保レディとして働くリスクやデメリットについてでした。
また、生命保険会社がいかに生保レディを軽く見て危険な仕事をさせているかについてもお伝えしてきました。
しかし、ここにきてコロナウイルスの影響が非常に大きく出てきました。
今回は、コロナ危機で生命保険会社がどうなってしまうのか?私なりに考えたシナリオをお伝えしたいと思います。
このブログの記事は、あくまでも一人の生命保険業界にいた人間が感じた事であり、すべての方に退職をすすめているわけではありませんのでご了承いただいたうえ、最終的な退職は自己責任にてお願いします。
また、掲載されている内容についても、管理人の個人的意見であり、必ずそうなるという確定情報ではありませんので、その旨ご了承いただける方のみ読み進めてください。
いまに世界は保険どころではなくなる
現在、東京都を中心とした外出自粛の動きが見られます。
毎日多くの感染者が新たに見つかり、医療現場はギリギリです。
世界中で医療関係者が悲鳴を上げており、日本も例外ではなくなりました。
いま、日本政府は、強制力を持って市民活動を強く制限するには至っていません。
しかし、その状態であっても、飲食店等の個人商店や旅行業界、フィットネス業界、イベント業界は危機に瀕しています。
地方でも同じような状況が起こりつつあります。
今後、もっと厳しい自粛が求められる可能性もあります。
そして、今後もこの動きは続くというのが私の考えです。
飲食店をやっている人であればわかると思いますが、個人で営業している飲食店で2ヶ月以上まともに収入が無くなっても存続できるところは、ほぼありません。
今月の売り上げから、家賃や人件費などの経費を引いて、残りがオーナーの収入となりますが、長期にわたって収入がなくなった場合の余剰金に充てることなどまずありません。
ある程度お金がたまったとしても、ほとんどが借入金の返済や設備投資に回ったりするのが普通です。
資金繰りに困った時、オーナーの保険契約というのは、真っ先に解約対象になります。
解約返戻金を運転資金に充てたり、最悪は当面の生活費にするのです。
私が抱えていたお客様にも、飲食店オーナーが複数いました。
皆さん、経営状態が悪くなれば保険は解約するだろうから、掛け捨ての保障額が多い保険より、解約時に資産価値がある保険にしてほしいという要望を出していました。
個人経営の店舗などでも、この自粛モードでも通販で売り上げが見込めるような業種以外、非常に厳しいと思います。
1ヶ月から2ヶ月間、収入が経たれれば、ほとんどの個人経営の店舗は苦境に立たされます。
このような状況が2ヶ月3ヶ月と続けば、中小企業も飲み込まれてしまいます。
日本の企業は、その99%が中小企業です。
ある程度の規模があればもしもの時の余剰資金として、内部留保を蓄えているでしょう。
しかし、小さい企業や長引く不景気に苦しんできた企業の、どこにそんな余剰金があるでしょう?
保険会社が少し前まで販売していた、いざという時のための解約返戻金を目的とした企業向けの保険があります。
国税庁から節税保険と目を付けられた、全額損金算入の終身保険の事です。
このような解約時に金が出るような保険は、真っ先に解約の対象になるでしょう。
そのために加入していたのですから。
しかしながら、そんなことをしても、運転資金が尽きればおしまいです。
倒産が相次ぐでしょう。
倒産するとなれば、積み立て型ではない、掛け捨てタイプの企業保険すら不要ですから解約です。
もう、こうなれば保険どころではありません。
日本の労働人口の7割は、中小企業に勤務しています。
中小企業がリストラや倒産するようになれば、ここに勤める人達も収入が激減します。
この人たちも、保険どころではなくなります。
小さな子供がいる責任世代には保険は必要でした。
しかし、今月の支払いをしたらご飯を食べるのもやっとであったとして、保険に割くような資金は無いのです。
個人事業者も、中小企業も、中小企業のサラリーマンも最終的には同じところに行きつきます。
結局、ほとんどの人は、保険どころではなくなる未来がすぐそこまで迫っています。
そして、その波は1%の大企業とそこで働く人々をも飲み込んでいくでしょう。
保険会社が恐れる保険料収入激減のシナリオ
現在、国内生命保険会社は、コロナ対応で足並みをそろえているようですね。
・申し出があれば保険料の払い込み最長6ヶ月猶予をする
・申し出があれば更新期限手続き期間を延長する
・貸付利率の金利を0%にする
個人、法人ともに同様に対応するというアナウンスがされています。
ほかにも細かいものはありますが、この3つはほとんどの保険会社で対応しているようですね。
この対応をしている理由がわかりますか?
すべては困ったお客様のために見えますが、その実態は解約防止策でしょう。
例えば、とにかくキャッシュが必要だという状況で、保険の解約返戻金をあてにして解約を申し入れたとします。
しかし、解約したら何かあった時に困るとか、再度加入しなおすのは難しいという理由で、解約返戻金と同額を無金利で貸し付ける事ができると案内するわけです。
すると、解約はせず貸し付けを受けるという人もいるでしょう。
当面、保険料の支払いが厳しければ、それも6ヶ月までは猶予しますと。
もし、その間に持ち直せば、解約せずに済むかもしれません。
さて、こうやって、金利を0にしてまで貸し付けをして解約を防止するのはなぜか?
それは、今後、解約が相次ぎ、保険料収入が激減することを防止するためなのです。
保険料収入は保険会社にとっての生命線です。
保険会社は、保険料収入を運用して利益を出している側面もありますが、やはり保険料収入が大動脈なのです。
保険料収入が大幅に絶たれると経営が揺らぐ。
当然のように、保険料収入が激減することを生命保険会社は恐れています。
これは間違いのない事なのです。
保険会社は大企業ですあから、当然内部留保をたっぷりを積み立てています。
しかし、保険が解約になれば、その分の保険料収入はごっそりと、未来永劫入ってきません。
それでも、生命保険会社にかかる維持経費というのは莫大ですから支払いは待ったなし。
ですから、貸付金利を0にしてでも保険契約だけは維持したいのが実情です。
こうやって、どうにか保険契約が維持できれば、お客様だって大事な保険を失わないで済むし、win-winだというのが保険会社の言い分でしょう。
でも、この内容を見ると、はやり弱い。
あっという間に半年が経過し、このような措置は焼け石に水となりそうな予感がします。
世界恐慌となれば、もはや死んで保険金が入ったって、そのお金の価値が果たして額面通りの機能を果たすかもわかりませんよ。
この辺の話は、あくまでも管理人の個人的意見ですから、とても受け入れがたいという方はそれでもいいと思います。
保険会社の上層部は私よりもずっと高学歴で頭がいい人たちです。
その人たちは、半年の猶予と貸付金利0でイケると踏んでるのです。
そちらを支持するという人だっていてもおかしくないでしょう。
私自身は、そりゃ無理だろうと思いますが…
これを読んでいる皆さんは、半年後には、無金利の貸し付けで救われた人々が、問題なく保険料を払っていける未来が待っていると思いますか?
もし、半年間の猶予が効いたとして、半年後も支払いが無理であれば契約は維持できません。
もはや支払いができないからさっさと解約したいという人もいるでしょう。
このような状況下で、保険の存在意義に疑問を感じる人もいるかもしれません。
逆に、コロナで死んだら困るから保険は必要!と感じて新規契約する人もいるかもしれません。
ただ、全体的な解約は必然的に増えるでしょう。
個人でも法人でも、当面は現金を有効に使うため、保険に回す金は無いという判断をすれば、貸付云々は無視して、保険は整理するために解約する人がほとんどではないでしょうか?
これから、自己破産や生活保護が増えるというのは容易に予想できます。
たとえば、仕事を失い借金が返済できず破産するしかなくなったら、貯蓄型の生命保険は解約しなければなりません。
もし、生活保護を申請することになった方はすべての保険を解約しなければいけません。
今月、生きるための金が要る。
今月の支払いができるかできないかの瀬戸際だ。
そういう状況になれば、保険どころではありません。
銀行の取り付けのように、保険の解約が相次ぎ、その後は大動脈である保険料収入が絶たれる。
これが保険会社が恐れる最悪のシナリオだと私は考えます。
このコロナ禍、生命保険会社は内部留保を吐き出して耐えることができるものなのか?
それは神のみぞ知ることです。
ただ、生保レディという働き方が今までのようにいくとはとても思えません。
莫大な経費をかけた、生保レディの大量採用というビジネスモデルは私が考えていたよりずっと早く破綻するであろうと想定しています。
生命保険会社自体は存続できたとしても、今までのような生保レディと生命保険会社の関係ではなくなる未来が考えられます。
金融崩壊後のココロの準備を整える
生命保険会社は個人商店や中小企業とは違います。
莫大な資金力があり、たっぷりと内部留保があります。
東日本大震災のような甚大な被害があって、多くの方が亡くなって、死亡保険金をたくさん支払ったとしても、それが原因で倒産することなどありませんでした。
しかし、それは震災と関係のない地域からの絶え間ない保険料収入があってこその事です。
保険料収入が絶たれ、解約によって解約返戻金が流れ出る。
このような状況がズルズル続けば、気前よく『正社員募集』などと生保レディを大量採用することは難しくなるでしょう。
ところが、生命保険会社のビジネスモデルは、生保レディを大量採用するという前提に成り立っています。
私は生保レディ現役時代、そのシステムの危うさと強引な採用手法に嫌気がさしていました。
そして、今にそのシステムは破綻するであろうと確信していました。
(もちろん、生命保険会社の上層部は決して認めないでしょうが)
そして、ここについては詳しく書きませんが、いずれは「世界金融崩壊」が起こるという考えでした。
どの道をたどったとしても、生保レディという仕事そのものが、向こう10年はギリギリ持つだろうが、20年後は消えているという結論でした。
私の超個人的考えですが、この事をどうにか伝えたいという想いで、このブログで少しづつ現役の生保レディに呼び掛けを始めたのです。
また、これから生保レディになろうという人にはよくよく考えてもらいたいとも考えていました
ところが、コロナウイルス拡大というまったく予想もしていなかった疫病で、10年もたたずその危うさが浮き彫りになってしまいましたね。
まあ、いつかは来るであろうと思っていた生命保険ビジネスの破綻と金融崩壊です。
現役生保レディやこれから仕事を探そうとしていた人にとっては、とても受け入れがたい話だと思いますし、家庭がある方にとっては辛くて怖い話だったかもしれません。
しかし、来るときが来れば、みんな一緒!
金融崩壊してしまえば、生保レディだけじゃなく、大企業から個人商店まで、みんな一緒にその渦に巻き込まれるんです。
今のうちに腹をくくって最悪を想定しておけば、慌てることもありません。
まず、現役生保レディであれば、会社の行く末を見守るのもいいかもしれません。
そして、どうしても来月から保険会社で働きたいという人は…決して止めません。
ただ、金融崩壊が起こるかもしれない、貨幣そのものの価値が無くなるかもしれない、というココロの準備だけは今からしておいてくださいね。
もしも金融崩壊をしてしまえば、お金がいくらあっても、食べ物が買えないかもしれません。
そうなれば、自宅で家庭菜園をしたり、物々交換で食事を確保したり、田舎に拠点を移したり、そういう想定をするという事です。
自分の持つスキルで誰かの役に立って、物資を得ることになるかもしれません。
自分は、もしそういう事態になって、何もなくなってしまった時、どうやって人の役に立てるのか?
そんなことを考える必要があるんです。
そういうココロの準備を整えて、来るべき時に備えてくださいね。
このブログは、私が個人的に感じた事や考えたことを掲載しています。
信じられないという人は信じなくてもいいのです。
自分の頭で考え、行動する、そういう力をつけていってください。
そうすれば、どんな時代になっても、決して怖い事はありません!
恐れや不安を抱くより、これから来る新時代を楽しむくらいの気持ちで待ち構えましょう!
私が見た生保レディの転職先NO.1
私が生保レディの仕事をしている時、何人もやめていった同僚がいます。
その人たちの次の就職先として、一番多かったのが実は「介護業界」なんです。
介護業界って大変そうだと私は思っていたのですが、転職していった人は皆さん長く勤めているようでがんばっています。
一般的には非常に大変なんだと思いますが、生保レディとしてノルマをこなすという荒波でやってきた人にとっては「こっちのほうが精神的にはラク」らしいです。
皆さん口をそろえていってましたね。
下にリンクを張ったウェルクルーエージェントは、介護業界に特化した転職支援サービスです。
こちらは、入社後のアフターフォローが充実しているという珍しい転職サービスです。
会員登録は無料ですので、心の準備として、登録だけでもしておくのもいいかもしれません。
いざとなったら介護業界ですぐデビューする覚悟を決めるというのもありですね。
