数あるブログの中から、当ブログをごらんいただきありがとうございます。
このブログは、生保レディを辞めようかどうしようか迷っている方や、生保業界に飛び込もうか迷っている方にとって、お役に立てる情報を配信することを目的としています。
私は、生命保険業界で10年間に渡り営業職として勤めてきた経歴があります。
ところが、10年目にして退職を決意し、すっぱりと業界から足を洗いました。
なぜ辞めたのかと言えば、そのメリットをはるかに上回るデメリットに気づき、続ける意欲が無くなってしまったからです。
私は仕事に対する漠然とした不安や不満がある中で、お客様や同じチームの人を裏切ることができないという気持で何年も迷いました。
そんな中で感じた生保レディとして働くことのメリットやデメリットをまとめて掲載しているのがこのブログです。
今回の記事は、訪問販売をするという事自体の大きなリスクについて、現場でも知らなすぎる人が多かったので記事にしてみます。
このブログの記事は、あくまでも一人の生命保険業界にいた人間が感じた事であり、すべての方に退職をすすめているわけではありませんのでご了承いただいたうえ、最終的な退職は自己責任にてお願いします。
目次
訪問販売をするリスクの高さ
私が現役で働いている時、保険のご契約をいただく場所は様々でした。
喫茶店やお客様の職場、時には私の勤める拠点に出向いてもらう事もありましたが、お客様の自宅へ行くというケースもありました。
いわゆるファミリー層のご夫婦がそろっている状態での訪問であれば、さほど怖い事はありません。
ところが、相手が独身男性だったりしたらどうでしょう?
女性の営業が一人で行くなんて、リスクが高すぎると思いませんか?
だから、もしもお客様が男性で一人住まいである場合などは、極力、相手の自宅一人で行くことは避けます。
でも、そうもいかない事情があり、ちょっと怖かったなという事もあれば、明らかに危ないと気づき回避した事もあります。
現実には、ここ数年でも、某社の生保レディが顧客宅で暴行未遂を受けた事で会社を提訴するに至った事例もあります。
今回は、私が実際に現場で体験したことを交えながら、どんな時にお客様の自宅に行くという事態が起こるのかや、危険を感じたことや、訪問販売のリスクについて書いてみますね。
顧客宅で暴行未遂のPTSD発祥の被害例
2016年に国内大手生命保険会社で発生した顧客宅での暴行未遂事件があります。
社名は今回ふせて記事にしますが【保険外交員+PTSD】などの検索ワードで新聞社のソースがいくつも出てくる事件です。
この生保レディは30代男性宅に、保険料の徴収に行くように上司からの指示があり訪問したところ、男性から暴行を受けそうになり、逃げる際に腕などをケガしたというのです。
しかも、この女性が暴行未遂を受ける数か月前にも、同社では同じような事件が起こっており、営業員の安全に対する配慮が徹底されていないという事から、体制の整備などを訴えたるため訴訟を起こしたとの記者会見をしていました。
この提訴した女性の事件が起こる数か月前に、同じような事件が発生しているのに対策していないのですから、生命保険業界が生保レディを軽く見ている事がわかります。
生命保険会社にとって、生保レディへの安全配慮などその程度の物です。
ハッキリ言って、何千人もいる生保レディですから、その身の安全など個人でやってくれと言うのが会社の考えだと思います。
それから、生命保険会社はテレビCMを流しまくっていますから、この件の報道をテレビで見たという人はほとんどいないと思います。
生命保険会社というのは、テレビ局にとっては大切なお客様(スポンサー)です。
よほどの大きな事件や不祥事でなければ大きく取り上げたりはしませんので、ご存じない方も多いでしょう。
「一人での訪問原則禁止」はしょせん建前
私が勤務していた会社でのケースです。
「相手が独身男性だったりしたら、一人ではいかないでね、上司や先輩を連れて行ってね」
という「一人での訪問禁止」という事にはなっていましたが、しょせん建前です。
絶対に1人では行ってはいけないなんてことはありません。
現場の拠点長やチームリーダーの意向次第とも思える状況でした。
まず、一人で訪問しないでねと口では言っても、相手が独身で一人で住んでいるかなんてわからないで訪問するケースもありました。
例えば、担当者が退職などで不在になっている契約のアフターを任された場合、相手は自分が募集した契約者ではありませんから、どんな状況にいるか不明です。
しかし、会社からはアフター担当は一度会うように求められていたり、お会いすること自体が給与評価とされています。
だから、相手がどんな状況か不明だとしても、アポを取り一度は訪問しなければいけませんでした。
例えば、その契約者に電話してアポをとって、「土曜の午前中に自宅に来てくれ」と言われたとします。
この段階で、相手は男性だとしても、既婚か未婚か、家族で住んでいるのかどうかもわからないんですよ。
初めて電話してアポを取った相手に「独身の一人暮らしか?」を巧みに聞き出すのって非常に難しいんです。
アフター担当というのは相手に会う事自体が仕事として評価されますし、対面でアフターする顧客数のノルマがあったりします。
こちらは何とか相手と会いたいと思って電話していて、相手が「土曜は休みなので自宅に来てもらったら会えます」と言われて、それを自宅以外にしてもらうように、うまい事回避できる新人がいるかどうか?
それでもまだ、上司が同行してくれれば救いはあります。
しかし、土曜日は休業日です。
上司やチームリーダーが気のいいひとで、相談したらついてきてくれるかもしれませんが、そうではない人なんていっぱいいます。
現に私が見た上司の中では「私は土日は自分のお客さんのフォローをしているから同行しない」と言い切っている人もいました。
だれも同行はしてくれないけれど、とにかくアポがとれている状況だったら、相手がどんな状況か不明でも、行ってしまいませんか?
そういう状況を回避できるようなシステムはありませんでした。
現に、訪問して初めて「一人暮らしの男性だった」事がわかったことなど何度もあります。
いくら建前で「一人での訪問禁止」などと言ったって、それを規制するようなシステムが無いのですし、一人で行ったことへの罰則も無いのです。
あるわけありません。
それどころか、アフター担当として「とにかく一度会ってこい」という方針の会社は多いです。
そこに対する根本的対策はありませんよね?
せいぜい防犯ブザーが配られた程度でしょ?
基本的には、どこの会社も個人が危機管理して気を付けなければならないのです。
訪問販売というのは、危機管理能力が低い人間にとっては非常に危険な仕事なんです。
生保レディが訪問販売するリスクを考えない生命保険会社の体質
各社が生保レディが個人宅を訪問販売するリスクに対して、大して深刻に考えていないという事例をいくつかご紹介しましょう。
山ほどありますので、全部は書ききれません。
ほんの一部の事例です。
そもそも、個人相手に保険を売るのですから、個人宅に訪問するなと言うほうが難しいというのが現状です。
知らない家にいきなり訪問させるのが当たり前
誰が住んでいるかもわからない個人の住宅に対し、いきなりピンポンをするという行為を、国内生命保険業界は普通にやっています。
あなたもやっていますか?
新規開拓という感じでやっている会社がほとんどです。
その時に配布するためのツールもご丁寧に用意されています。
私も数えきれないほどの住宅に対し、ピンポンを押してきました。
こういう行為が危険という認識は会社側にはありません。
危険どころか、週に1回とか「新規開拓デー」のような日を設けて、拠点の全員でこのピンポンを20件とかノルマを課してやったりしていました。
しかしファミリー向け物件や戸建てだからって、相手が人畜無害なファミリーなんて保証はどこにもありません。
私は知らない人から怒鳴りつけられたこともあります。
まあ、いきなりピンポンして保険の話なんで、怒鳴りつけられても仕方ないんですが、考えようによっては非常に危険行為です。
薬物中毒患者のようなのが暴れて出てきたりするかもしれませんよ?
私が後輩と初めて行った既存契約の顧客宅で、いきなり素っ裸のボケ老人が出てきたという、心理的ダメージが相当デカいこともありました。
もしあなたが、そういうリスクは一切無視で、今でもピンポンをやっているのだとしたら一度よく考えてみてください。
相当に危険な行為なのに、生命保険業界にいることで、感覚がマヒしていませんか?
実は、このような全く知らない個人宅への訪問行為を、現在の優績者と言われる皆さんは昔から結構やってきました。
それで実績を残して、優績となり、顧客を拡大してきた実績があるため、個人宅への新規開拓は各社に脈々と受け継がれているんです。
物騒な話ですが、殺人事件でも起きない限り、この伝統が禁止されることは無いと思います。
単身向けアパートにいきなり訪問させるハイリスク訪問
先ほど書いたような、知らない個人宅への訪問自体リスクがありますが、もっと危ない事をしているケースがあります。
誰が住んでいるかもわからない単身向けアパートにいきなり訪問するというハイリスクな行為です。
縁のない単身向けアパートに訪問するなんて、今考えれば非常に危険だと思うんですが、各社平気でやらせています。
上司がやらせているのか、自分ですすんでやっているのか不明ですが、私が住んでいた単身向けアパートにも来ていた人がいました。
そこは男の人のほうが多いような単身アパートで、監視カメラも無いような環境ですが、そんなところにピンポンしてポスティングしている脇の甘い生保レディ。
しかも私が勤めていた会社以外の会社で、複数の会社の人がポストに自己紹介カードやお料理カードを入れていました。
非常に危険行為なのに、上司は止めるなり、注意を促すなりしないのでしょうか?
このような行為を危険とも思わず、回避させることもなく、何の疑問も持たずやらせるのが生命保険業界であり、やらされるのが生保レディなのです。
生命保険営業って、ほんとリスク高い商売ですよね。
一人暮らしの男性の家に行くように強要される気の弱い人
これは、とある研修で私が見てしまった恐ろしい行為です。
上司と部下がペアになり、電話でアポを取る研修をしていました。
アポを取る相手は、自分の友人知人か、アフター担当として訪問を任された契約者のどれかです。
その時、気の弱い感じの新人生保レディと、ベテランのミズタというチームリーダーがペアになって私の後ろの席に座っていました。
そしたら、そのミズタが研修でやったことを一切合切無視して、新人に向かってこう言ってるんです。
「デートしましょうよと言ってアポ取りなさいよ」
「家に行きますって言いなさい」
どうも、相手が独身の一人暮らしらしいんです。
この会話を聞いて寒気がしましたが、気の弱い新人はすっかり押されてアポとってましたね。
ミズタはベテランだし、優績です。
すべての優績者がミズタタイプではありませんが、事実、ミズタタイプは存在します。
そんな人間もリーダーになっているし、新人に教えると言っても、結局は自分がやってきたことを教えるしかないんですからね。
ミズタの部下は気の毒ですが、ミズタはそれしかやり方がわからないのです。
もし、あなたの上司がミズタタイプだったら、その人からまともな営業スキルは学べません。
もう諦めて、ご自身の人生ですから、自分の身の安全は自分で確保しましょうね。
結局、個人宅に1人で行かないなんて無理ですよ
もし、あなたが、自分で納得して一人暮らしの男性相手にデート商法に近いやり方で接近しているなら、それは良いんじゃないかと思います。
皆さん事情もありますでしょうし、自分が良しとしているなら否定しません。
ただ、訪問販売が非常に危険であるのに、その行為を優績者がやってきたこととして、個人宅へのピンポンが問題視されずにいる現状がもう、おかしいんじゃないかな?と思っています。
あなたの周りで、事件事故が起こっていないのは、ただ運が良かっただけですよ。
こんな危ない行為を禁止しないにもかかわらず「原則一人での訪問禁止」ですから、いったいどういう考えなのかと不審に思います。
私は「生保レディの皆さんの危機管理能力次第で何とかしてくれ」という事だと思います。
もしかすると、危機管理能力が高くて、いつも回避できるし、してきたという人もいるかもしれません。
私もいくらおいしい話でも、怪しければうまい事回避してきたタイプです。
でも、ヒヤリとしたこと数回あります。
ある日、あるタイミングで、あるお宅に、どうしても訪問しなければいけない状況に追い込まれ、ご主人と奥さんがいるであろう平日の夜にアポを取って訪問したんです。
訪問したら突然、いるはずの奥様がいなくて、お酒を飲んでいる状態のご主人だけが待っていたんです。
ただ、この時は、成績の計上の問題でどうしても一筆いただかないといけない書類があるんです。
だから、すごーーーーーく嫌だったけど家に上がりました。
一筆もらったらすぐに帰りたかったけど、酒を飲んでいる相手にしばし突き合わされて、プライベートな話に及び、もう泣きたいくらいでした。
一人で訪問していて、どうしてもそのタイミングで、すごく嫌だけど、危ないかもしれないけれど、この家の玄関に足を踏み入れなければいけない。
自分は気を付けていても、そういうシーンが10年で数回ありました。
しょせん、一人での訪問禁止なんて絵空事です。
絵に描いた餅です。
個人相手に仕事していて、現実問題「禁止」なんてできませんよ。
私自身は何事もなく、無事この業界から去ることができたのは、もしかしたらすっごくラッキーだったのかもしれませんね。
そう考えると、某社の暴行未遂など、氷山の一角かもしれませんよ。
表に出てきていない話も、たくさんあるのかもしれません。
生保レディは訪問販売が当たり前に行われていますし、知らない人の家にいきなり行くことは回避不可能です。
ここを回避して、果たしてまともに仕事が回りますかね?
そう考えると、この先ずっと、リスクの高い活動を行い、まして採用した新人にそれをさせるなんて、私には怖くてできなくなってしまいました。

保険業界に見切りをつけるならスキルを磨こう
・訪問販売のスタイルを半ば強要されているのでもう保険の仕事は辞めたい
・保険会社の危機管理体質に疑問を持っている
そんな気持ちをもって生命保険業界に見切りをつけようとしている人もいますよね?
私がそうでしたから、お気持ちわかります!!
ただ、生命保険業界って辞めても次の転職先が結局はまた保険業界だったりするんです。
それだけ、この業界外で使えるスキルや知識がつかないのが生保レディの仕事です。
だから、今後は生命保険業界に見切りをつけるという気持があるのであれば、資格取得やスキルアップを目指す手もあるんですよ。
私は20代で生命保険業界に転職し、30代で見切りを付けました。
それから、転職市場でのお話なのですが、生命保険業界で得た知識やスキルは全く転職では役に立ちません。
FP資格も、生命保険募集人資格も、転職市場では無価値ですから、少しでも若いうちに本当に使えるスキルや資格を取得する方向で考えるほうが有意義ではありませんか?
生命保険の業界は、まだ若い人たちが、今から長く働ける業界とはとても思えません。
それに、生命保険営業って、40代でも50代でも転職してくる人がいるんです。
いつでもどうぞって感じの転職市場なんですから、もしもトライしてみたいのであれば、もっと先でもできるんです。
なにも若いうちに経験しなくてもいいビジネスモデルなんじゃないかな?と思いました。
私の場合気づくのが遅くて、結構長い時間を過ごしてしまいましたけど、現在は在宅の仕事等でそれなりに生活しています。
それにも、生命保険会社に勤める前の会社で身に着けたスキルを活かしています。
10年以上も前に在籍していた会社のスキルは今でも役に立つのに、生命保険会社にいた頃のスキルといえば全く使えないので笑ってしまいますよね。
将来も通用するスキルを目指すなら介護福祉の世界もあるよ!!
私が在籍していた会社では、退職後に介護業界に転身する人が結構いました。
生命保険業界にいて身に着けたFP資格などは、あまり転職市場では役に立ちません。
しかし、介護系の資格というのは、一度手にしたら働き口に困ることは無いというのです!
私の元同僚も、手に職など無かったのに、無資格未経験で介護業界に飛び込んで、3年ほどで資格を上げていき、今では引く手あまたですからね。
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本当に家庭との両立を目指すなら在宅ワークスキルを磨こう!!
あなたは心から子育てと仕事を両立したいと考えていますか?
もし、そうであれば、在宅勤務が可能な転職先を探すことが近道です。
現在はそんな技術が無くても、在宅ワークが可能なスキルを身に着ける方法だってあるんです。
在宅でパソコンを使った仕事をするというイメージがつかないかもしれませんが、プログラミングスキルがあれば、フリーランスで在宅で仕事をしているという方がたくさんいます。
そもそも在宅であれば、コロナもあまり関係なく通勤の必要もありません。
しかし、生命保険業を検討した方は、プログラムなんて未経験という方がほとんどでしょう。
でも、生命保険の営業だって未経験からのチャレンジですよね。
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