こんにちは。
ご覧いただいてありがとうござます。
あなたは、生命保険業界で営業として勤務しているけれど、すでに退職を考えているのですか?
それとも、これから生命保険業界でがんばってみようか迷っている方ですか?
私は国内大手生命保険会社で営業職として10年以上のキャリアを積み重ねた経験がありますが、現在は退職して心穏やかに生活しています。
このブログでは、生命保険業界を辞めることを考えている方や、今から生命保険業界でがんばってみようという方に向けて、お役に立てる情報を配信することを心掛けています。
今回は、生保レディは勤続2年目以降は思ったように稼げずお給料が上がらない人が半数であることを暴露しちゃいます。
本当にリアルな給料の話を書いちゃいますので、入社を決意したばかりの人などはがっかりさせてしまうかもしれません…
このブログの記事は、あくまでも一人の生命保険業界にいた人間が感じた事であり、すべての方に退職をすすめているわけではありませんのでご了承いただいたうえ、最終的な退職は自己責任にてお願いします。
目次
給与のモデルケースを受け取れる人は一握り
あなたが現役の生保レディだったり、生保レディに誘われているのであれば、一度は見たことがあると思います。
採用関係のパンフレットに掲載されている【給与モデルケース】の図表。
大体、入社3年目くらいから「頑張りが反映されます」とされていて、毎月の給料が35万あたりが平均的であるというような書かれ方をしていませんか?
先に言っときますが、そのモデルケースの給与を受け取っているのは、入社3年目まで生き残った人の中でも半分もいません。
そもそも、生保レディの仕事をしていて、給料が安定するという事はありません。
乱高下します。
そのことは、成績次第で収入が変動するのですから当たり前ですよね。
すごく給料が多くなる月もありますが、体調が悪かったりして、あまり仕事ができない月が続けば収入は減っていきます。
そして、私の周りにいた生保レディや、他社の元生保レディに聞くと、3年目以降の収入がガタ落ちして辞めたという人は多いです。
リアルな数字だと、入社3~5年目の生保レディには税込みの収入が200万~300万レベルの人がゴロゴロいます。
月々に直すと16万~25万ですね。
そこから、税金や社会保険料が引かれ、会社に支払う端末のリース料金や拠点の消耗品費なども引かれます。
さらに、会社経由で購入した、営業に使う物品なども給料天引きになります。
結局のところ、ほとんどの生保レディの手取りは12万から20万レベルだったと思います。
物品購入がかさむ月なんかは、手取りが10万切るというのもザラにあります。
私の同期が良く言っていたのが「この会社で手取り20万といったら相当がんばらなくちゃね!!」というセリフ。
思ったように手取りが上がらないのに経費が掛かるため、結局やめていくことになる人がたくさんいました。
入社3年目で成績が今一つの同僚は、ある時、手取りが9万になって自分の保険から貸付したときに、もうやっていけないと退職を決意したそうです。
生保レディと言えば、自腹の営業経費を100万円ほど出さなければいけないというのは以前の記事でも書きました。

結局、多少はお金が入ってきても手元に残るのはすごく少ない上に、生保レディをやるだけでかかる経費がすごいんです!
私の所属が地方だったので、都市部だともっと設定されている給料が良かったりするので一概には言えませんが、モデルケースに記載されているような営業成績を出している人は、ハッキリ言ってすごく優秀なレベルでしたよ。
誰でも3年でモデルケースになれる!なんて事はありません。
各社のモデルケースを見ると、毎月3件の保険募集実績で収入が35万前後というのが具体数字として書かれている事が多いのです。
でも、これ、販売するのが「がっつり掛け捨ての主力で新規募集だったら3件」という事なんです。
そして、毎月毎月主力の新規を3件もいただくってのはかなり難しいですよ。
現場にいた私の感覚では、そういう人はいても10人に1人いるかいないか。
ほとんどの生保レディにとって、主力商品はたまに1か月で3件の新規をいただければいいほうで、毎月1件いただくのも大変なのが現実でした。
ある程度のキャリアを積めば、既存契約の見直しも成果として評価されますが、新規を取った時よりはずっと低い評価です。
モデルケースのお給料を夢見て転職したのに、持ち出し経費ばかり掛かって、手取りは大してもらえない、生活できないと辞めていく人がたくさんいました。
そんな人たちだって、募集成績が悪すぎてクビになるほどでもなく、在籍できるノルマはこなしているんです。
生保レディってホント甘くないですよね。

給与保障にもノルマがあり経費は持ち出し
国内大手生命保険会社あるあるですが、入社2年目までの生保レディは営業成績にかかわらず、ある程度の固定給を出しますと表明しています。
これは、事実として、あまりにも収入が不安定で入社1~2年以内の離職率が高いので、どうにか生保レディに長く在籍してもらおうと打ち出された苦肉の策です。
この保障給の金額が、地方で地場企業の事務員なんかの求人と比べると、若干良かったりするんですよね。
だから、事務職の求人を探している人が、給料が保障されているならと生保レディに挑戦するきっかけになっていたりします。
ただし、保障給を受け取るのにも、ノルマがあります。
ノルマが未達成であればクビです。
それか、お約束の保障給が終了して、手取りがすごく安くなったりします。
これ、採用関係のPRチラシだけ見るとわかりにくいんですが、成果が0でも2年間は面倒見ますって話ではないんです。
もし、成果が0でも保障給は受け取れると真に受けて、成果が0の新人があらわれたら、採用した現場レベルでは大事故なんで、どうにかこうにかして成果を出させようと、パワハラに近い指導が入ったりするでしょう。
生保レディと言うのは、クビにならない最低限のノルマを達成しただけだとお給料が激安なんです。
だから、新人の内は、最低限のノルマをこなしただけでも、ある程度満足感のある固定給を出しますというだけの話。
さらに、月給は保障されていたとしても、多額の経費がかかる事には変わりありません。
保険募集した相手へのお礼、ガソリン代や交通機関を使った移動費、事業所に行ったら配るアメは最低限かかります。
スーツやパンプスなどの身支度にかかるお金だってバカにならない。
新人は、それでもまだ会社や先輩が助けてくれたりするので、経費も掛からないほうです。
なれない仕事で必死になって、営業先では冷たくされ、友人や親戚を勧誘するために頭を下げ、ノルマ達成が危うくなればお尻を叩かれ、土日返上で活動し、今までの生活では考えられないレベルで経費としてお金が飛んでいく。
それでも、新人の頃に頑張って、経費をかければ、いつかはモデルケースのお給料がもらえると踏ん張っている人もいるでしょう。
しかし、新人のほとんどが限界を感じて業界を去ります。
3年目まで残る人は一握りなうえ、モデルケースを受け取れるのはその一握りの中の10人に1人というレベルと言うのが、私が見てきた現実でした。
生保レディだって夢もある!1000万プレイヤーの特徴
私自身は比較的お客様に恵まれましたかから、3年目以降はモデルケースに近いお給料を受け取ることができていました。
しかし、経費がすごくかかった印象で、結局は額面通りの暮らしはできないし、お金も溜まらないんだと痛感しましたね。
私の場合、新人の採用をして、その採用した人を育てるマネジメント職に就いてからは、地方の同じ年頃の女性としてはかなり恵まれた年収になりました。
幅はあるんですが、支払調書の金額は600万から800万まではねあがって、すごくもらった感じがしていました。
ただし、仕事はすごくハードでほぼ休みなく働いている感じでしたし、心が休まることもなく、上からの圧もかなりきつくなりましたね。
ずっとチームとしての成果を出し続けるって、ほぼ不可能に近いので、いつもプレッシャーを感じて必死に仕事してました。
しかし、まあ、私の年収レベルではマネジメント職として生保レディをやっていた人の中では、普通のレベルですね。
チームや拠点を任されるようなマネジメント職の場合、年間600万~800万は、収入として多いわけでも少ないわけでもないです。
たまに、マネジメントなど一切せず個人の募集成果だけで年収1000万越えの人がいるんですが、そういう人もぼちぼち見てきましたよ。
また、マネジメント職として、常に好成績を出す拠点の拠点長などに上り詰めれば、年収2000万も夢じゃないです。
おそらく、数百人に1人の逸材ですが、そういう人の特徴は決まっています。
生命保険と言う商品が好きですし、とくに自社の商品が最高にイイ商品だと思っている。
だから、躊躇なく、主力商品を押して募集することができるんです。
そしてそんなにお役に立てる商品を扱う、生保レディという仕事も素晴らしいと思っている。
この素晴らしい仕事を世に広めるという使命感で、新人生保レディを口説き落として入社に導きます。
私のように、主力はごく一部の人にしか必要ないのに、見境なく過剰保険を募集するうしろめたさなどありません。
正直、医療保障などいらないのに、特約つけない保険を売っても成績にならないとか、考えません。
1000万プレイヤークラスになれば、特約てんこ盛りの掛け捨ての保険を募集して、これであの人は安心だと心から思っています。
また、生保レディという仕事について『異様に経費が掛かるしプライベートを犠牲にしなければいけない仕事』という感覚は無いので、採用の声かけをする事に微塵のためらいもありません。
むしろ、あの人もこの人も、生保レディの仕事にトライして人生変えれば幸せになれるのに!と本気で思っています。
生命保険業界のトッププレイヤーというのは、生命保険という商品や生保レディという仕事に心底ほれ込み、それを広めたいと心から思える人たちの行きつく先であり、彼女たちは生き生きと仕事をしています。
そのような人を見ると、華やかで楽しそうに働いているので、少々うらやましく感じたりするかもしれません。
ただ、そういう一握りの人たちを平均と思い入社すると、現実とのギャップに悩み苦しむことになるでしょう。
ほとんどの生保レディは入社2年目以降は稼げず、それでも経費が掛かる仕事であるという現実を忘れないでくださいね。


限界感じたら転職も視野に入れるしかない
「生保レディは仕事と子育ての両立がしやすくて、お給料もイイみたい」と夢を見て入社した方や、入社を検討している方にとって、がっかりする話だったかもしれません。
一見すると仕事と子育てを両立して、華やかで生き生き働いているように見える生保レディでも、陰で泣いていたり、子供を犠牲にしながら働いていたりしますし、ほとんどが稼げず辞めていくんです。
あまり夢を見ないでくださいね。
生保レディの仕事なんて、いつでもトライできるんですから、今すぐじゃなくても挑戦の機会はありますよ。
それより、少しでも若いうちはどこでも通用するスキルを身に着けて着実に自分の可能性を広げるほうが有意義じゃありませんか?
本当に家庭との両立を目指すなら在宅ワークスキルを磨こう!!
あなたは心から子育てと仕事を両立したいと考えていますか?
もし、そうであれば、在宅勤務が可能な転職先を探すことが近道です。
現在はそんな技術が無くても、在宅ワークが可能なスキルを身に着ける方法だってあるんです。
在宅でパソコンを使った仕事をするというイメージがつかないかもしれませんが、プログラミングスキルがあれば、フリーランスで在宅で仕事をしているという方がたくさんいます。
そもそも在宅であれば、コロナもあまり関係なく通勤の必要もありません。
しかし、生命保険業を検討した方は、プログラムなんて未経験という方がほとんどでしょう。
でも、生命保険の営業だって未経験からのチャレンジですよね。
そんなプログラミング未経験の方向けには、女性向けオンラインスクールも開講されています。
下記にリンクを貼ってあるGeekGirlLaboでは、プログラミング未経験の方でも、自宅で仕事を獲得できるようになるまでをサポートするオンラインスクールを開講しています。
リンク先では無料のオンライン個別相談もお申込できますので、本当に家庭と仕事を両立させなければいけないという方であれば、一度はチェックしてみてください。

将来も通用するスキルを目指すなら介護福祉の世界もあるよ!!
私が在籍していた会社では、退職後に介護業界に転身する人が結構いました。
生命保険業界にいて身に着けたFP資格などは、あまり転職市場では役に立ちません。
しかし、介護系の資格というのは、一度手にしたら働き口に困ることは無いというのです!
私の元同僚も、手に職など無かったのに、無資格未経験で介護業界に飛び込んで、3年ほどで資格を上げていき、今では引く手あまたですからね。
介護求人専門サイトのカイゴジョブであれば、無資格未経験でも就業可能な介護事業所を紹介してくれます。
介護事業所は全国各地にありますが、カイゴジョブは国内最大級の介護求人サイトですから全国の求人を検索することができますよ。
まずは転職サイトに登録しちゃいましょう
私は、転職を考えた時、どうやって転職するか?などよくわからず、とりあえず転職サイトに登録しました。
もし、お住まいが都市部でしたら求人もたくさんありますし、企業からオファーが届いたりすれば自分がどういう業界から求められているのかがわかります。
どんな求人があるのか?など、のぞいてみるだけでも、かなり参考になります。
私自身、退職が具体的なっていない時に転職サイトに登録して、その時に初めて自分の価値がわかって、一気に今後どうするか?を考えるきっかけになりました。
その後は資格取得をしたり、在宅でできる仕事があったりしたので、計画的に退職まで進めることができました。
あの時、転職サイトに登録していなければ、今でもまだ悩みながら生命保険業界で時間を費やしていたかもしれません。
ちなみに私が一番最初に登録した転職サイトはリクナビネクストです。
登録したり求人を探すなどはすべて無料ですから、まだ退職の時期や次の希望業種がハッキリしなくても、一度は登録してみてくださいね。
