保険会社の闇

生保レディの高齢化で揺らぐ生保のビジネスモデル

当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

 

あなたはいま、生命保険業界で働いている方でしょうか?

このブログでは、生命保険業界を辞めたいと悩んでいる方や、逆に生命保険業界への転職をしようか迷っている方のお役に立てる情報を発信しています。

 

私は、国内大手生命保険会社に10年間勤続し、悩んだ末に退職を決意しました。

私が保険会社で積み上げたものをすべて捨てるに至るまで、どんなことを考えていたのかについて、このブログにまとめています。

 

 

今日は、生命保険業界が改善を急務としている生保レディの高齢化について書いています。

 

このブログの記事は、あくまでも一人の生命保険業界にいた人間が感じた事であり、すべての方に退職をすすめているわけではありませんのでご了承いただいたうえ、最終的な退職は自己責任にてお願いします。

各社生保レディの高齢化が深刻

私が生命保険業界に飛び込んだのはもう10年以上前です。

しかし、その頃からすでに生保レディは高齢化していました。

 

私が勤務していた会社だけではなく、大手4社はすべて生保レディの平均年齢がじわじわと上がっています。

この平均年齢については、放っておけば勝手に上がります。

 

今いる50代60代の人は、過去にすでに20年30年務めたベテランで、そのあたりの年齢層は定年まで辞めずに働き続けると思われます。

まれに50代で入社してくるチャレンジャーがいますが、その辺はごくまれな存在としてここでは無視します。

 

長年勤続してきた、ツワモノぞろいの50代以上の人は放っておいてもやめません。(ただし定年までは)

 

10年20年とキャリアがあれば、今まで通り獲得した顧客の見直しなどで食いつなぐことができますし、収入面も安定してきているでしょう。

それを捨てて辞める人はほぼいません。

 

50代以上の人であれば、先細りの生命保険業界の先細りに気づいても、せいぜい10年少々我慢すれば定年です。

ここまでやってこれたというのは素晴らしい事ですし、今後も定年まで勤めあげて、少なくない退職金もしっかり受け取り、バラ色の老後が待っています。

そして、定年後も本人にその気があれば、65歳から長ければ70歳まで働いてくれます。

 

50代以上はまず、自主的には辞めない年齢層です。

 

 

ただ、20代30代40代はどうでしょう?

この辺は放っておくと辞めます。

というのも、以前にも記事にしましたが、現在の生命保険業界というのは先細りなんです。

それを目の当たりにして、今後20年も30年も、下手したら40年も生命保険業界でやっていられないと気づくのです。

 

人口減少と少子化の現実を見たら生保レディはやっていけないようこそ。 このブログは、国内大手生命保険会社に10年間勤務した管理人が、生命保険会社を辞めるに至るまでに考えたことや、保...

 

人口減少、高齢化、未婚率上昇、少子化でもって、ただでさえ奪い合いのパイなのに、それがどんどん減り続ける。

そして、手当や成績の評価は、わからない程度にじわりと下がっていく。

それに気づいて辞めていきます。

 

ただ、ここ数年については、若い人が入社しても即やめてしまう事が各社共通の課題ということで、テコ入れが施されています。

各社が高齢化に歯止めをかけるべく、入社1~3年目の生保レディが辞めないような環境を整えつつあるのです。

 

そのテコ入れ方法はどの会社も似たようなものです。

 

以前は生保レディの新人向けの研修などは、比較的短期の簡単な研修のみで現場に放り出していましたが、現在はロングスパンの研修でカリキュラムを充実させる傾向は各社共通です。

また、ご契約があるが担当が辞めてしまっているような担当不在契約のアフター担当としての役割を与えたり、アフターに対する給与の評価を与えたり、基本給をかなり多く設定したり、活動できる基盤を会社側が用意したり、私が入社した10年前から考えると至れり尽くせりです。

テコ入れが効いているのか、10年前に比べれば、入社3ヶ月で辞めたとか半年で辞めたとか、そういうスピード退社はあるにはあるけど、減少した印象です。

 

ただ、それも研修期間が長くなったから、研修の間は辞めないとか、基本給が高くなったから保障されている間は辞めないとか、そんなもんだったりします。

手厚い保障があったり、新人研修期間である1年2年が過ぎれば、やっぱり辞めていくんですよね。

だから、採用の手を緩めればボロボロ人は減っていくし、高齢化が劇的に改善するなんてことないわけです。

 

私の見てきた現場はそんなもんでした。

行きつくところは、各社とにかく採用採用ですね。

 

辞めていった人の退職理由を振り返る

私が入社した年度には、私が在籍していた支社レベルでは約100人の新人生保レディが誕生しました。

そして、その同期たちがボロボロ辞めていくのを見てきました。

10年後残っていたのは私だけですから、10年生存率1%です。

 

ただ、その私も10年目にして辞めたので、私の入社年に限って言えば生存率0%。

さすが厳しい世界です。

(ちゃんとカウントしたわけでないので、めっちゃくちゃざっくりした数字なんで、参考程度に考えてください)

 

私は、自分の周りの生保レディがどんどん辞めていく中で、その辞める理由を聞いたこともたくさんあります。

私は、意外かもしれませんが、自分のチームで利害がある人以外の「辞めたい」という言葉を聞いた時、決して引き留めることはしませんでしたので、結構本音を聞き出せていたと思います。

 

大体1年足らずで辞めていった人のほとんどは、成果が上がらないからです。

3年以内に辞めていった人についても、やっぱり成績的な問題を抱えている人が多かったです。

成績が厳しく収入が減ってこれ以上安い給料では無理だと去っていく人もいれば、ノルマを超えられない月が続き実質クビになる人もいました。

 

また、3年目ともなると、成績はそれなりでも上司からのプレッシャーがきついなど、上司との合わなさで辞める人も結構いました。

ちなみに、3年目まででおおむね9割が辞めています(笑)

 

たった3年で、ざっくりと100人いた同年入社の同期がたった10人程度という事です。

そして、その10人は5年目までに3人になり、7年目に気づけば2人になり。

10年目にして私が辞めたので0人になりました。

 

4年目まで勤めてから辞める人は、夫の転勤で辞めた人もいれば、上司と喧嘩して辞めた人もいます。

ただ、4年以上勤務して退職した人の多くの人が業界の先細り感を感じて「生保レディをずっと続けるのがしんどい」という理由を含んでいました。

 

夫の転勤で退職した人は、夫の転勤先に在籍を移す制度があり検討していましたが、やっぱり生保レディを続けることは無理だと判断したわけです。

また上司と喧嘩した人も、たびたびその上司との衝突がありましたが、5年くらい勤務した段階で「毎月締め切りが来てそのたびにプレッシャーを受ける、それがずっと続くのは耐えられない」と言っていたのですから。

 

まあ、退職の本音書けばキリがありませんので、また機会を改めるとしましょう。

こんな風に、新人の処遇改善もむなしく、結局は長いスパンでも高齢化に歯止めをかける若い年齢層の退職は避けられないのです。

 

生命保険会社に長く勤務していると、どんどん悪くなる市場や商品や成績評価や各種手当を目の当たりにしますから、先細り感を実感しやすいんです。

そこそこ成果を上げられるスキルを身に着けても、冷静になるとロングスパンで続けることに疲れていく、そんな人は結構います。

なんとなく、そのことに気づいている生保レディが、結婚や夫の転勤や上司との喧嘩などの、何かの拍子に退職していきます。

結局生保レディの高齢化の何が問題なの?

ここまでで、「生保レディは若い人材がボロボロ辞めていき、50代以降が辞めないから高齢化していくという」事を書きました。

では、生保レディの高齢化の何が問題なのでしょう?

なぜ生命保険各社は高齢化に歯止めをかけようと必死にテコ入れしているのでしょう?

 

実は、生保レディの高齢化が持つ問題は大きく3つあるのです。

生命保険会社は生保レディの多さで勝負している

国内生命保険会社というのは、在籍する生保レディの数の確保で勝負しています。

生命保険料収入に匹敵するくらい重要とされているのが採用であるという事がそれを物語っています。

 

皆さんも、保険の募集以上に「採用」をがんばるように言われませんでしたか?

そんなに大事な生保レディの数ですが、高齢化しているという事は、60代の生保レディは自主的には辞めないとしても、定年になれば去っていくのです。

いくら成績優秀だろうが、採用をしまくる凄腕拠点長だろうが、スーパープレイヤーだろうが、定年というのは平等にやってきます。

その後も再雇用的に募集を続けたって70歳が大体限度ですよ。

 

だから、20代30代を育てていかなければどんどん人が減っていきます。

契約数を維持するために必要な生保レディの数は、高齢化した後にはぐんぐん減っていってしまうわけです。

 

高齢化する拠点長の後継者不足

また、各社生命保険会社の拠点長と言われる管理職的な職種の主要な年齢層は50代です。

 

現場で生保レディの採用や育成をしていく各拠点の拠点長と言えば、相当に重要な職種なんです。

これなくしては生命保険会社のビジネスモデルは揺らぐレベルです。

 

この拠点長が50代という事は10年後には結構な数が定年を迎えます。

それまでに拠点長になるまでの生保レディを育てていかなくてはいけない。

でも、その後継者となれるような若い拠点長の育成実績は、各社思わしくありません。

 

すでに10年以上前からこの事態は想定されていましたが、劇的な改善がされたとか、画期的な取り組みがあったとか、そういう話はほとんど聞きません。

 

すごくまれに「A社のB支部は1年で30人の新人が入社して、みんな頑張っているし、拠点長も増えて、採用もさらに加速しているから、みんもできるはず!」みたいな話を聞きます。

でも、星の数ほどある生命保険会社の拠点の、それこそ1%も無いくらいの拠点がそういう劇的若返りを実現しているのであって、ほとんどが高齢化の一途を進んでいます。

 

そして、目の前で拠点長の働きを見ている人が、それにあこがれて拠点長になってみたいと思うようなことも、無くなってきているわけです。

あなたも自分自身の拠点長を見てください。

 

憧れるどころか、「ああはなりたくない」なんて思っていませんか。

 

全国の拠点長が高齢化して大量定年して、後継者がいなければ、どうやって日本全国に点在する大量のご契約を守るための生保レディを確保できるでしょうか?

現在のビジネスモデルを維持することができると思いますか?

拠点長が高齢化し、後継者がいないというのは相当に深刻な問題なのです。

各社が若手生保レディの確保のコストをかけているというのは、このような事情が大きいです。

 

高齢者が募集する相手は高齢者に偏りがち

生命保険の募集実績というのは、募集した生保レディの年齢層に偏ることが多いです。

一般的にそういわれています。

 

30代の生保レディがいれば、30代のお客様のご契約を中心に分布していくし、50代の生保レディのお客様は50代を中心に分布しているという事です。

第一、若い生保レディが保険募集の声をかける「友人、知人、ママ友」なんかは、絶対に同世代が多くなります。

 

つまり、高齢化している生保レディの抱える顧客も高齢者。

高齢のお客様から新規のご契約をいただくのはとても難しいものです。

既往症があればそもそも募集はできないし、できたとしても会社的にも成績的においしい、子育て世帯に提案するような保険は売れません。

 

そして、高齢者はそうと遠くないうちに病気になったり、死亡します。

すると、保険契約は減少し、保険金を支払う事になる。

 

生保レディの高齢化を放置していたら、契約がどんどん減少して、支払いばかりが発生するという事ですね。

そんなこと、放置しているわけにはいきません。

 

もちろん高齢者はしっかりお金を持っていますから、大事なお客様に変わりはありません。

しかし、会社にとってぜひ保険を募集してほしい年齢層は、健康で長くお付き合いできる20代30代40代のお客様なんです。

 

いくら高齢者がお金を持っていても、高齢者からばかり保険を募集していたら、保険料収入の先細りが見えてきます。

それはマズイ。

だから保険会社は、若い世代の保険をもっともっと募集したいんです。

 

その証拠に、若い人向けの保険の開発があります。

ここ数年は、各社が比較的安くて小さい保険金額で加入できる『若年層向けの保険』を開発していませんか?

あれは、それ自体を募集したときは大しておいしくないとしても、将来的に結婚したり出産したりというタイミングで、大型の保険に見直してもらえる事も見越して開発したものです。

将来のための若年層の囲い込みですね。

 

そういった若年層向けの保険を売ってくれるのは、やっぱり若い生保レディです。

50代60代の生保レディよりも、若い生保レディのほうがターゲットにしている層の取り込みがうまくできるんです。

 

こういった事情がからみ、とにかく生保レディの若返り、若い生保レディの定着に躍起になて各社が策を講じていますが、今のところ劇的な改善がみられるとは言えません。

 

まだ若いのであれば前向きなキャリア形成も可能です

私は20代で生命保険業界に転職し、30代で見切りを付けました。

もしまだあながた若いのであれば、若いうちしかできないキャリアを形成するほうがずっと有意義ではありませんか?

 

だって、生命保険営業って、40代でも50代でも転職している人がいますよね?

いつでもどうぞって感じの転職市場なんですから、もしもトライしてみたいのであれば、もっと先でもできるんです。

 

なにも若いうちに経験しなくてもいいビジネスモデルなんじゃないかな?と思いました。

私の場合気づくのが遅くて、結構長い時間を過ごしてしまいました。

 

若いうちにもっと勉強や資格取得やキャリア形成のできる業界も視野に入れておけばよかったです。

ビズデジは未経験でも比較的短期で総合的なITスキルを学べるスクールです。

 

保険業界よりはずっと未来がありそうなIT業界、未経験でもこれから10年20年と経験を積めばスペシャリストになれるかもしれません。

スクールの説明会は無料ですから、もっと視野を広げてチャレンジしてみるのもありですよ。

 

 

ABOUT ME
fp-miyabi
20代半ばで大手国内生命保険会社の営業職に転職してから、10年間にわたり保険外交員(生保レディ)として働いてきました。採用やマネジメントも経験したうえで、なぜやめる決断をしたのか?やめて後悔していないのか?など、生命保険営業をやめる事について私なりの考えをブログを通して発信しています。

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