保険営業のデメリット

人口減少と少子化の現実を見たら生保レディはやっていけない

ようこそ。

 

このブログは、国内大手生命保険会社に10年間勤務した管理人が、生命保険会社を辞めるに至るまでに考えたことや、保険業界の辞め方などをまとめています。

 

生命保険会社に勤める事はメリットもあればデメリットもあります。

でも、私は、その圧倒的デメリットの多さを知り、辞める決意をしました。

 

今日は、その最大のデメリットをお伝えします。

それは、生保レディが20年とか30年の長きにわたり続けることができないであろう仕事であるという点です。

日本の抱える、人口減少と独身率の増加で保険業界がどうなっていくのか、私なりの考察です。

このブログの記事は、あくまでも一人の生命保険業界にいた人間が感じた事であり、すべての方に退職をすすめているわけではありませんのでご了承いただいたうえ、最終的な退職は自己責任にてお願いします。

 

ショップ型ネット型保険から取り残されるかわいそうな生保レディようこそ、ご覧いただきありがとうございます。 あなたは、生命保険会社で営業職をしている方でしょうか? それとも、コレ...

日本は人口が減少して老人だらけになる

普段生活していると気づきませんが、日本はすでに人口が減少し始めています。

2008年の1億2808万人をピークに徐々に右肩下がりになっています。

 

20年後の2040年ごろには、人口予測は諸説ありますが、1億1000万人くらいになっているという説もあります。

しかも、今よりもずっと老人の割合が多いです。

2015年は65歳以上の人口が全体の26%ほどでしたが、2040年には約35%になるのです。

 

35%が65歳以上って、3人に1人ですよ!!

 

この事は、生命保険云々ではなく、日本で起こっている事実です。

もう、人口が減少して、老人が増えるなどという事、ずっと前からわかっていましたし、特に対策が打たれたわけでもないので予想通りに推移しているわけです。

 

そして、人口が減れば、保険を売ることのできる対象が単純に減ります。

ただでさえ各社の生保レディがパイの取り合いをしている中で、そのパイすら減ってきた。

これからもどんどん減っていきます。

 

ただ、それだけならほかの業種も大して変わらない現実です。

 

しかしながら、あなたが生保レディならもう一つ困ったことがありますよね?

老人向けの保険を売るのって、なかなか大変なんです。

65歳以上の新規の保険、あなたは販売したことがありますか?

もし、募集したとしても、保険料が高額な割には成績としてはあまり評価されないものですよね。

だって65歳以上なんて、そう遠くないうちに入院や手術が発生する確率が高いうえに、死亡率だって高くなるばかりですから、生命保険会社としては「おいしい保険」ではないのです。

評価が低くなってしまうのは、その辺の事情もあって止む無しといったところです。

そんな売りにくい老人が3人に1人になるんですよ。

独身率が高まり保険需要は先細り

生命保険会社が主たるターゲットとしている層は、20代、30代、40代の子育て世帯です。

 

この層は、若いですから、生命保険に加入したとしても、実際に使う事がほとんどありません。

あなたの周りでこの年齢層の方で死亡した方ってとても少ないですよね?

入院手術でさえ20代30代ならほとんどないと思います。

せいぜい妊娠出産、たまに虫垂炎とか、まれに事故やケガという程度ですよね。

 

使わない可能性が高いとはいえ、結婚して子供が生まれれば、生命保険に入らなければいけないというニーズも大きいのです。

だから、このような子育て世帯というのは、こちらから積極的に潜在需要を掘り起こさずとも自分から保険を検討したりします。

 

お客様が自ら「生命保険に加入したほうがいいかな?」と考えており、現実にこの層のほとんどが保険に加入しています。

 

来店型の保険ショップなどが乱立してやっていけるのは、この20代から40代の子育て世帯のターゲット層が自分から保険加入を検討したり、見直しをしにやってくるからなんです。

普通、保険屋が待っていても保険は売れないし、見直しの相談をされることはありません。

保険に入りたいと自分から思うなんて、結婚や出産でもなければ、まずありえないんです。

生保レディを経験したあなたなら、このことはよーくご存じですよね?

 

 

また、子育て中というのは、安い医療保険だけでなく、それなりの金額の死亡保険金や介護収入保障も必要になるし売りやすい。

 

ところが、20代から40代の子育て世帯は、保険に加入しても本当に死亡することはほぼ無いし、まず要介護にもならない。

つまり、保険料はたくさん払ってくれるけど保険会社からの支払いはごくわずか、という生命保険会社にとっては、ある意味『おいしいお客様』なんです。

 

そんな20代から40代の子育て世帯という『おいしいお客様』も独身率の上昇でどんどん減ります。

 

50歳で婚姻歴のない人の割合を『生涯未婚率』と言います。

この生涯未婚率は1990年では男女ともに約5%くらいでしたが、2015年に男性23%、女性14%に激増しています。

これはさらに増えると予測されていて、2040年には3人に1人が生涯未婚となる事が予測されています。 

 

生涯未婚という事は、保険加入のきっかけである「結婚」「出産」というイベントは発生しません。

それに、高額な保険料を払うようなデカい保険は不要。

保険なんて、安い医療保険で十分という層がどんどん増えていきます。

 

こうなると、人口減少以上に保険会社にとっての「おいしい保険」を売ることができるターゲット層は減って、さらなる熾烈なパイの奪い合いが加速することは間違いないのです。

 

低金利時代の20年後30年後の生命保険会社って生きてる?

あなたが生保レディで、このブログを見ているのだとしたら、あなたと同じ事務所にぜったいにいるはず。

それは超ベテランの60代の生保レディ、場合によっては60代後半の生保レディ。

 

中には入社30年以上のツワモノもいるはずです。

そのような人がいれば、こんなぼやきを聞いたことがありませんか?

 

「昔はもっと手当てが多かった」

「昔はもっとボーナスがもらえた」

「昔はもっといい保険があった」

 

今から20年くらい前までなら、バブルはとっくにはじけていても、今よりはずっと景気が良く金利もいい時代です。

だから、募集しやすい保険がたくさんありました。

 

例えば、決められた期間の掛け金を払えば、その倍近い金額の満期金が受け取れるとか、100万円払って200万円の死亡終身保険を手に入れることができるとか。

こんな売りやすい保険、今はどこにも売っているはずがありません。

 

なぜそんな保険が存在したと思いますか?

 

当時は今よりももっとずっと金利が良かったからなんです。

生命保険会社は集めた保険料収入を金融資産として運用することも、その仕事です。

 

そして、運用してお金を増やして、お約束していた満期金や死亡保険金を用意していくんです。

ところが、金利がどんどん低下していく中で、保険料収入をいくら運用しても思うように増えないんです。

利益は増えないけれど、過去に募集した保険の満期はやってくるし、死亡保険金の支払いも待ったなしです。

 

だから、生保レディへの各種手当は、20年30年前よりだいぶ減ってしまったらしいです。

こんな話は60代のベテランに聞けばいくらでも教えてくれるでしょう。

過去に皆が吸っていた、甘い蜜はもう無いんです!!

 

 

ベテランが若手でやっていた当時は、人口減少などもここまで問題視されていなかったし、金利もいい時代ですから、生保レディの想定する未来は明るかったでしょう。

ベテラン勢は、まさか20年30年後にここまで低金利、人口減少、未婚率上昇、少子化という生命保険という業態を運営するのに不利な条件が積みあがるとは考えもしていなかったはずです。

 

 

そして、これからも、手当は減っていくと思います。

あまり大っぴらに手当てをがっさり切るような、あからさまな事はしないかもしれませんが、ちょっぴりだけ微妙に成績の評価を下げたり、条件を付けたり、わかりにくいように減らしていきます。

ちょっぴり、わかりにくく減らすのを、暦年続けたりします。

気づくと結構減ってたりします。

 

この業界は、生保レディが不利になる条件の提示は、非常にわかりにくいやり方を用います。

 

でも今現在、60代なら逃げ切ることができますから、うらやましくもあります。

「昔はよかった」とぼやきながらも、ベテランの皆さんは、せいぜい10年後にはもうこの業界にはいないんです。

 

ところが、20代30代の若い生保レディの20年後30年後はどうでしょう?

60代のベテランは口では「今の人は大変ね」レベルの事しか言わないと思います。

でも、冷静に考えてみてください。

 

今でさえ、生命保険を売るのって大変ですよね?

じゃあ20年後30年後、あなたの会社は生きてますかね?

 

大手生命保険会社というのは、過去に何度も吸収合併を繰り返しています。

ここ数年でもありました。

 

生命保険会社という業種は、破綻したとしても、どこかほかの会社が従業員や契約を吸収したり、破綻する前に合併したり、そうやって何とか生き残るかもしれません。

でも、今ある看板が果たしての残っていますでしょうか?

 

もし、その看板が残っていたとしても、外資系勢力も日本の市場を虎視眈々と狙っています。

このような大戦国時代、死んでいないとしても、これだけ厳しい市場で、今のまま歩合で稼ぐ生保レディを20年30年続けられますか?

 

まあ、私は遠慮しときますので、途中退場させてもらいました。

それでも続けたいという、自信のある意識の強い皆様に生命保険業界の未来はお任せします。

 

将来泣くのは現在若い生保レディだけですよ。

まだ若いのであれば前向きなキャリア形成も可能です

私は20代で生命保険業界に転職し、30代で見切りを付けました。

もしまだあながた若いのであれば、若いうちしかできないキャリアを形成するほうがずっと有意義ではありませんか?

 

だって、生命保険営業って、40代でも50代でも転職している人がいますよね?

いつでもどうぞって感じの転職市場なんですから、もしもトライしてみたいのであれば、もっと先でもできるんです。

 

なにも若いうちに経験しなくてもいいビジネスモデルなんじゃないかな?と思いました。

私の場合気づくのが遅くて、結構長い時間を過ごしてしまいました。

 

若いうちにもっと勉強や資格取得やキャリア形成のできる業界も視野に入れておけばよかったです。

ビズデジは未経験でも比較的短期で総合的なITスキルを学べるスクールです。

 

保険業界よりはずっと未来がありそうなIT業界、未経験でもこれから10年20年と経験を積めばスペシャリストになれるかもしれません。

スクールの説明会は無料ですから、もっと視野を広げてチャレンジしてみるのもありですよ。

 


 

ABOUT ME
fp-miyabi
20代半ばで大手国内生命保険会社の営業職に転職してから、10年間にわたり保険外交員(生保レディ)として働いてきました。採用やマネジメントも経験したうえで、なぜやめる決断をしたのか?やめて後悔していないのか?など、生命保険営業をやめる事について私なりの考えをブログを通して発信しています。

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