ようこそ、ご覧いただいてありがとうございます。
私は管理人のミヤビです。
私は過去に10年間以上も国内大手生命保険会社の営業職員として勤務してきました。
その経験から得た知識を多くの人に共有したくてこのブログを運営しています。
生保レディとして働くことにはたくさんのメリットがあり、感謝しながら働いている部分もありましたが、結局はそのデメリットの多さに「あと20年30年と働くのは無理!!」と判断して私は退職しました。
まだ、30代であれば転職先も確保できますしね!
このまま40代に突入したら、再就職も難しくなるかも??という危機感もありました。
私は10年間でたくさんの生保レディが辞めていくのを見てきました。
40代で50代で再就職先が厳しくてもボロボロ辞めます。
今日は5年とか10年とか、比較的長く勤めて生保レディを辞めた人たちの話をしたいと思います。
もしもあなたが、まだ1年目の新人だったら、この記事はかなり参考になると思います。
続けていけばいいことがあるよ!なんて言われて真に受けていますか?
いいこともありますが、長く勤めるほどに見えてくる現実があるんです。
このブログの記事は、あくまでも一人の生命保険業界にいた人間が感じた事であり、すべての方に退職をすすめているわけではありませんのでご了承いただいたうえ、最終的な退職は自己責任にてお願いします。
離職率99%の真実
私はとある業種の営業事務として勤務していたところから、生命保険業界に転職しました。
私の再就職先は国内大手生命保険会社のA社としましょう。
A社は毎月毎月採用をしていました。
私が入社した月は、同じ支社の新人として、8人の同期がいました。
これはあくまでも、その月の入社人数ですよ。
それ以外にも、私が入社した年度は私の所属している支社管内で大体100人くらいの新人が入社していました。
12ヶ月にわたり毎月採用していたわけです。
1ヶ月の入社人数は少ないと3人とか、多いと10人とか採用していて、ざっくりと同支社に100人くらいは同期と言える人たちがいたんです。
ところが、私が退職する10年目のタイミングでは、この年度に入社して生き残っていたのは私だけ!!
つまり、その年度は10年目の段階で離職率が99%でした。
私が辞めたので、11年目の離職率は100%ですね。
コレくらいみんな辞めています。
私の入社年度が特別高い離職率を誇っていたわけでもありません。
A社では、毎年、支社単位で勤続20年表彰式というのがありました。
昔も毎年おおむね私の所属支社では1年間で100人くらい採用していたようなんですが、この勤続20年表彰を受けることができているのは毎年5人いればいいほうでした。
つまり、昔から今迄、生保レディは20年勤められるのが全体の5%もいないという事です。
10年離職率95%というのが、私が体感した平均的な数字です。
A社だけ特別という事も無いんです。
各社の採用した人数と、現在の生保レディの数なんて、けっこうわかるものですから。
業界全体的に、リアルにそんなもんですよ。
だって、地方都市で、毎年100人近く入社するって、ものすごい人数ですよ。
でも、実際の生保レディの数はそんなに爆増していません!!
ガンガン採用したって、ガンガン辞めていくんですから。
それどころか、徐々に右肩下がりになっているような支社もあるわけです。
生命保険業界への転職理由として「長く勤められたらいいな!」ってのがあったんですけど、その5%に入り込むには私の根性は足りませんでしたね。
ほんと、みんなガンガン辞めるので、辞めるのが怖いなんて言っている場合じゃないですよ。
入社してすぐやめる人もいれば、多いのは半年から1年で辞める人でした。
ノルマが達成できず実質クビになる人は2年近く粘っていましたね。
ただ、5年とか10年勤めて辞める人も結構いるんですよ。
55歳で激しく後悔して辞めたヒサコさん
40代後半で入社したヒサコさんの事をお話ししましょう。
ヒサコさんは、地方の工場で正社員として20年近く勤務をしていたのですが、地方は不景気です。
倒産やリストラがよくある地場産業の工場でしたから、ヒサコさんは不安だったそうです。
そんな折、勤め先では退職金もほとんど出ないと知ります。
そこで、大手生命保険会社のA社なら10年以上勤めれば退職金がそこそこ出ると聞いてA社に転職したのでした。
ヒサコさんは結果的には8年勤めて55歳で生命保険業界を退職しました。
ヒサコさんは新人の頃の私をとてもかわいがってくれた人なんです。
だから、退職する前に色々話を聞きました。
55歳ではもう再就職もないだろうけど、あと5年も頑張れないのだと泣いていました。
当時、私の勤務していた支部は人手不足でしたから、ヒサコさんに辞められると困るんです。
だから、モーレツな引き留め策を講じていました。
でも、ヒサコの怒りはかなり激しかったですね。
自分が50代で辞めるはずないということから、上司がかなり粗末に扱ったとかも言っていました。
そして、引き留めの甲斐なく怒り爆発して辞めていきました。
ただ、私は知っています。
ヒサコは保険の募集があまりできていなかったから辞めたという事。
毎月1件とか2件しか募集していなかったし、募集してくる保険もあまり評価が高くない安い商品でした。
細々と、しかしクビになる基準はクリアできる働き方でした。
それだとお給料が良くなることは無いです。
生保レディをやるにはなにかと経費が掛かりますから、工場勤務の時代と同じような給料では逆ザヤです。
工場時代より給料が安くなることもあったらしいです。
50代で辞めないと思われて大事にされない、まともな募集出来ない高ストレス、生保レディの仕事には経費が掛かる、など様々なマイナス要素が際立つ割に、メリットである給料の良さという部分はナシ。
もし、継続して地場産業の工場に勤務していたら、給料がここまでお安くなることは無かったし、退職金が出なくてもしっかり貯蓄していればよかった…のような嘆きをヒサコさんの口から聞きました。
いつかは給料が上がってくる、がんばれば成果が出ると言われ、それを信じて、ズルズルと8年も勤めたんですよ。
これ以上、安い給料で経費を使いながら嫌な思いをするなら、いっそやめて、堅実にどこでもいいからパート勤務しようというのがヒサコさんの結論です。
倒産やリストラの危険があろうと、転職したことを激しく後悔していました。
元管理職が5年勤めて見切りをつける
有名な外食チェーンで管理職をしていた女性が転職してきたこともあります。
彼女はモモエさんとしましょう。
モモエさんは、外食産業で店長をしていただけあって、即戦力でした。
そして、採用もちょいちょい決めていました。
自分のチームを持つまで5年かからずといった感じで、この業界ではかなりのエースです。
ところが、入社5年ほどしたとき、自分のチームにいた部下3人が、何かの拍子に立て続けに退職していきました。
部下の退職理由は私は全くわかりません。
店長としてマネジメントをいしていた経験があるからといって、生保レディをうまい事コントロールできるとも限りません。
もしかすると、部下育てがうまくいかなかったのかもしれませんし、部下が体調不良等で偶然立て続けに辞めたのかもしれません。
とにかく理由はわからないですが、あっという間に4人いたモモエさんのチームはモモエさん一人になっていました。
そして、気づけばモモエさんの名前が消えていました。
拠点が違うので辞めた後になって気づいたんですが、とにかく辞めたんです。
私の勤務したA社では、採用や新人の育成ができるようになって、チームを持つとマネジメントに対する給料の評価がありました。
新人ががんばって成果を出すと、その成果が上司にも反映される仕組みですね。
部下を持てば自分の成果だけを追いかけているより大変ですが、給料面では複数の部下を持っていたほうが上に行きやすいです。
ただし、この部下が一気に減るとはしごを外されたように給料がガタ落ちします。
こうなると自分が一人でいくらやってもダメ!
はやいこと、誰でもいいから採用して、とにかくチームとして立て直さなければ給料が回復してこないんです。
しかし、部下は辞めていきます。
部下が辞めるのは離職率95%なんですから、みんな辞めるわけです。
という事で私は「モモエさんは、チームのメンバーが退職して、安い給料を目の前に、チームの再構築をあきらめたのだろう…」
と、勝手に思っていました。
まあ、実際モモエさんに聞いたら違うかもしれませんが、給料システムは部下が一斉退職したらガタ落ちするというリスクがあることには間違いありませんからね。
それから、もともと管理職として勤めていた人が、5年勤務したのちに辞めていった事実も間違いないのです。
10年勤めてもやめたい生保レディ
私が新人の時、入社10年目の40代のヒトミさんというかたが新人の入社時研修を担当していました。
普通に営業拠点で生保レディをしている人が、1年とか2年とか、一定期間だけ新人の研修担当のトレーナーを命じられることがありました。
ヒトミさんは私が入社したときにトレーナーになったばかりでした。
そして、いろいろ教えてくれました。
ヒトミさんは生保レディ10年というキャリアがあったので、戸惑う新人の私をつれて、訪問先の企業からのアンケートのとり方など、教えてくれました。
新人の自分にはまぶしい存在でした。
すごくスムーズに初対面の人と話したり、自然と保険の事を聞いたり、うまいなあと思いましたね。
ところが、このヒトミさん、あんなに仕事ができるのに、トレーナーの任期が終わると同時に退職しました。
じつは、ヒトミさんは入社10年目にして退職を決意していたんです。
それを上司に伝えたら、引き留め策として、トレーナー職を1回やってみて、それでも辞めるなら引き留めない、みたいな条件を出されたのだそうです。
もしかしたら、トレーナー職で新人を指導しているうちに、辞める気持ちが消えるかもしれない!
という会社の苦肉の策ですね。
その結果、辞める気が失せることもなく、ヒトミさんは退職しました。
新人だった私は、10年も勤めて、あんなに仕事ができて、お客様もいて、なんでやめるんだろう??
と不思議でした。
いまなら気持ちがわかりますね。
まだ40代のヒトミさんでしたから、あと20年も勤務しないと定年にならないんですよ!
さっさと見切りをつけて、再就職決めたほうが身のためですね。
悩んで50代になったら、先のヒサコさんみたいに、再就職は相当に厳しいですから。
まだ若いのであれば前向きなキャリア形成も可能です
私は20代で生命保険業界に転職し、30代で見切りを付けました。
もしまだあながた若いのであれば、若いうちしかできないキャリアを形成するほうがずっと有意義ではありませんか?
だって、生命保険営業って、40代でも50代でも転職してくる人がいるんです。
いつでもどうぞって感じの転職市場なんですから、もしもトライしてみたいのであれば、もっと先でもできるんです。
なにも若いうちに経験しなくてもいいビジネスモデルなんじゃないかな?と思いました。
私の場合気づくのが遅くて、結構長い時間を過ごしてしまいました。
若いうちにもっと勉強や資格取得やキャリア形成のできる業界も視野に入れておけばよかったです。
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