こんにちは。
ようこそお越しくださいました。
このブログは、生命保険業界で営業をしているがやめようか迷っている方と、これから生命保険営業にトライしようか迷っている方に向けて立ち上げたブログです。
当サイトの管理人は以前に国内大手生命保険会社で営業職として10年以上勤務した経験があります。
しかし、現在は退職して心穏やかに生活しています。
そして、このブログで私が生命保険業界を10年目にして去ることにした事情を暴露しているのです。
今回は【生保レディという仕事自体が将来無くなる】と言われている件を掘り下げてみますね!
もし、本当に生保レディが無くなるんだったら、それは現在働いている人たちにとって非常に大きなデメリットとなりますから、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
このブログの記事は、あくまでも一人の生命保険業界にいた人間が感じた事であり、すべての方に退職をすすめているわけではありませんのでご了承いただいたうえ、最終的な退職は自己責任にてお願いします。

目次
生保レディは金融業界で消滅する職業の第2位!!
AI(人工知能)の発達で、生命保険業界に限らず金融業界の職種は大幅に消滅すると言われています。
そして、『週刊ダイヤモンド』というビジネス書が2016年にとあるランキングを発表しました。
その名も【金融業界でなくなる職業ランキング完全版!】です。
こんなランキングが成立するくらい、金融業界の職種自体が激減すると言われているのが現状なんです。
こちらのランキングは、フィンテック首脳からアンケートを行った結果をポイント化して公表したものです。
このブログを読んでいる方にとって、フィンテックというのは耳慣れない言葉だと思います。
フィンテックについて詳しくは説明しませんが、伝統と歴史がある金融業界大手と違って、ITを駆使したサービス展開を行っている、金融業界のベンチャー企業全般を指します。
金融業界にAIを融合させて、ビジネスを成立させている、そういった金融ベンチャーがたくさん生まれているのです。
そのようなフィンテックベンチャー企業のトップに行ったアンケートの結果が、週刊ダイヤモンドに掲載されました。
元の記事が気になる方は、ネットで検索しても出てきますのでご覧くださいね。
このアンケートの結果、生命保険外交員つまり生保レディは無くなる職業の第2位に選ばれました。
そして、ファイナンシャルプランナーが7位です。
しかも、生保レディが無くなるまでの年数も予想されていました。
それが7.4年なんですね。
2016年に発表されたランキングですから、2023年までに無くなるという予想ですが、さすがに2023年までに生保レディが一掃されるほどフィンテックが台頭してくるとは思えません。
この記事を書いているのが2020年なので、あと3年で無くなるのはさすがに大げさかな?
しかし、この調子で世の中が低金利で推移し、新興勢力が台頭してくれば、明らかに存続が危ぶまれるほど不利な職業が生保レディなんです。
時代に合わせて消滅した職業や、激減した職業なんてたくさんあります。
生保レディもその一つになるという事自体、大げさでもなんでもない未来予測と考えておかしくないですね。
ここまでは、おもに週刊ダイヤモンドの記事をもとに書きましたが、ここから先は生保レディだった私だからこそ、この仕事は消滅すると思った理由をご紹介しますね。
AIで金融営業全般が不要になる
先ほどの消える職業ランキングの1位が気になりませんか?
1位は、個人向け銀行営業です。
そして3位は個人向け証券営業です。
トップ3はすべて個人向けの金融営業職です。
フィンテックが個人向けの営業が無くなると予想している理由がわかりますか?
金融業界の営業が対面でやっているサービスの取次は、すべてネットを使ってできてしまう時代がやってきたからだと私は考えます。
たとえば、銀行で定期預金をしたいと思った時。
一昔前なら銀行の御用聞きのような人が家や職場に着たりしました。
そのような人と付き合いが無ければ、銀行窓口に行って申し込みしたりしました。
現在はどうでしょう?あなたならどうしますか?
利率のいい定期がないかしら?と思ったら、スマホで「銀行+定期預金」などと調べる人がほとんどだと思います。
そして、そのような検索をすると、定期預金の高利率ランキングが表示されます。
その定期預金の高利率ランキングのトップに名を連ねるのは、店舗を持たないような新興勢力の金融機関です。
つまりフィンテックの定期預金がずらりと表示されるというわけですね。
そのままネット経由で高利率の定期預金を始めることができるんですよ。
もう、いかに金融営業が将来的に不要な職業かお分かりですよね。
さらに続きます。
先ほどのように定期預金について検索した結果、現在の定期預金というのは利率がよくないとわかり、定期預金ではなく証券投資をしようと考えたとしましょう。
そんな時、絶対に証券会社の窓口に行かないでしょう。
個人投資家の証券取引は80%以上がインターネット経由で行われています。
手数料も安く、パソコンやスマホで完結するためです。
そもそも株券が発行されることもありません。
銀行で個人向けの営業が必要と考えている人や、証券会社の窓口に行って取引をしている人というのは、ハッキリ言ってほとんどが富裕層の高齢者です!
この一部のお金を持っている高齢者がいなくなれば、個人向け金融営業はほとんど必要なくなる職業なんです。
ゼロにはならないかもしれないけれど、激減ですね。
それが生命保険業界にとっても全く例外ではないのです。
ここから先は、さらに掘り下げて、いかに生命保険営業が不要になってくるかを考えてみましょう。
生保レディ消滅のシナリオ
ここから先は、私が勝手に考えた【生保レディ消滅のシナリオ】をご覧いただくこととします。
不快や不安を覚えるようでしたら、この先はご覧にならないほうがよろしいでしょう。
あくまでも私個人の考えたシナリオですから、こんなのウソだと思う人もいるでしょうし、反対意見もあるでしょう。
さてさて、この先を読んでどうするかは、もうあなた次第です。
保険の対面コンサルティングの価値は無くなる
生保レディが仕事で使っているタブレットがありますよね。
以前にこのタブレットがいくら巧みに使いこなせても、一歩外へ出たらまったく使えないスキルであると話しました。

このタブレットで生保レディは【対面コンサルティング】という聞こえのいい仕事をしています。
各御家庭の世帯収入や住居形態、子供の数などをインプットすると、一瞬にしてその家族の大黒柱が死亡したときの必要な金額が判明する。
万が一の時に受け取れる遺族年金の算定をし、生活費や住居費、教育費等の将来かかるであろう経費の累計を計算して、差し引きする。
遺族年金だけでは将来的に足りなくなる分を保険でカバーしましょうという話をする。
そして、カバーすべき保険金額で生命保険をご提案していくのが理想的な生保レディの仕事ですよね。
ずいぶん昔には、対面でこれから起こるであろうライフイベントの年表を手書きで書いて、必要な額を手計算していくという手法で営業していた人もいたそうです。
これはこれで、頭がよくないとできないし、かなりの職人技だったでしょう。
そんな職人技も、今ではデビューしたての生保レディでも、タブレットに必要な項目を入力するだけで、一発で必要な金額が経年ごとにグラフ化までされるようになりました。
それどころか、必要な保障額などは「誰でも」がWEB上で「簡単に」導き出すことができます。
もはや、この必要な保障額のグラフを導き出すのは、ファイナンシャルプランナーの特別な技術でもありません。
つまり、誰でもできるんですよ。
現に、あなたのスマートフォンで「生命保険+必要な額」と検索をかけてください。
保険フィンテックのサイトから大手生命保険会社のサイトまでずらり出てきますよ。
誰もが簡単に、保険を検討する際に必要になる保障額を、スマホから簡単に趣味シミュレーションできてしまうのです。
必要保障額のシミュレーションなど、今や生保レディが対面でタブレットを持ってきて、計算してあげなくたって、誰でも無料で得ることのできる情報なんです。
このレベルの対面コンサルティングを【付加価値営業】と言って、今はまだ何とか顧客から選んでいってもらっているかもしれません。
しかし、これが長く続くでしょうか?
お客様も、そして生保レディも、すでに無理があることに気づき始めているのではありませんか?
生保レディが売る保険は高すぎる
対面コンサルティング自体、大した付加価値でもないのに、生保レディは対面で保険に加入することの重要性をうたう事があります。
たとえば、いざ保証が必要になった時、対面取次のほうが安心ですよ!とかね。
当たり前の話ですが、生保レディが対面で取次している保険は高いんです。
お客様が、何かの拍子にその差に気づいたら、あるかもわからない「いざという時」のためにどんだけ高い保険料払ってたんだろう!!!ってなるんじゃないでしょうかね?
しかも、いざという時があったとして、別に対面取次じゃなくたって郵送で書類をやり取りしたり、書類の画像をアップロードすればいいだけで、対面じゃないと支払事由に該当しても支払いがされないわけじゃないんです。
まず、そもそも人件費というのが高くつくんです。
生保レディが一人いれば、お給料だけじゃなく福利厚生費ががっつりかかってきます。
採用したってロクに募集せず3ヶ月半年スパンで辞める生保レディにも、約束のお給料と福利厚生費はかかってきます。
全国各地に生保レディの拠点を置くための家賃や水道光熱費がかかります。
生保レディを束ねるリーダーや拠点長には、育成に対する手当を支払います。
成果を挙げた生保レディにはご褒美が必要です。
ホテルなどでパーティーしたり温泉に連れて行ったりしないといけません。
スマホでポチポチやるだけで申し込みが完結する保険より、どう考えても経費が高くつくんですから、保険料が高くなって当然ですよね。
そして、対面取次のメリットって、今や大して付加価値もないのに、お客様はそんなに高い保険料を今後も払い続けてくれるでしょうか?
いますでに高い保険にご加入の皆様は、それなりに払い続けてくれるかもしれません。
でも、新規の募集をすることがどんどんきつくなっていく未来は容易に想像できますよね。
さらには、今ご加入のお客様も、その保険料の圧倒的な差に気づいて、徐々に離れていってしまうでしょう。
保険フィンテックに契約が流出する未来
現在、インターネットで生命保険に加入する人の割合はまだ3%ほどです。
だから、大手生命保険会社のトップは、自社の生保レディに対しては、「ネット生保なんかはさほど影響がない、消費者はネット加入を選択しない」という説明をします。
確かに、現在はネット生保と言われる市場のシェアは低いです。
しかし、生命保険業界というのは、この数字がいつひっくり返るかもわからない不安定な状況だと私は考えていました。
10年前、まだあまり知っている人がいなかったネット生保の「ラ〇フネット生命」は今やだれもが知る存在です。
非常に少ない保険料で、本当に必要な部分ピンポイントで保険を掛ける事の出来る商品が発売されたりもしています。
また、加入時の保険料はゼロのガン保険で、実際支払われた金額を後払いでわりかんするというユニークな保険も発売されて注目を集めていますよ。

こうやって、生保レディの知らぬ間に、生命保険業界もフィンテックが勢力を伸ばしてきているんです。
他にも、都道府県民共済などの、安価でシンプルな保障を打ち出す共済系もあります。
共済系も非対面での申し込みが可能ですし、保険料も非常に安いですから、とりあえず共済でイイやという人も多くいます。
私が生保レディとして現場で働いている時、共済に加入しているという人は沢山いました。
しかし、正当に加入したものに関して、給付金が支払われないとか、渋られたとか、そういう話は聞いたことがありません。
安価な保険がたくさん市場に溢れている状況で、維持費が高くつく生保レディ主体の営業手法を生命保険業界がいつまで維持することができるでしょうか?
それでも高利率の時代は景気もよく、維持て来ていた制度でしょう。
この低金利時代AI全盛時代にそぐわない、時代遅れの制度で運営されているのが大手生命保険会社なのです。
保険という商品自体は必要なものだと私自身は確信しているし、加入すべき顧客層があることも間違いありません。
以前にも書きましたが、保険が本当に全く不要なら「あしなが育英会」の存在意義がありません。
しかし、生保レディから保険に加入するメリットは、もはや無いに等しい。
そして、現状は生保レディから保険に加入している人を、各社で奪い合っている。
生保レディのやっている営業とは、そういうモノであり、そのパイはフィンテックにいつの間にか奪われ、激減していくのです。
その結果、生保レディに支払われる給料が下がっていく、そして、生保レディという仕事のうまみがなくなる。
最終的には、退職する生保レディに対し、新しく生保レディになる人も減っていくてため、生保レディの数がどんどん減少していく。
既存顧客のアフターすらままならないほどに生保レディが減少していく未来が待っているでしょう。
すでに、従来の歩合給の生保レディの減少に歯止めがかからず、既存契約のアフターサービス担当としての固定給の職種を創設した生命保険大手があります。
募集担当者が辞めた後の保険は、ろくにアフターできなくなりつつあるのが保険業界の現状です。
そこを何とか守っていかなければ…とのことで、固定給でアフターをする職種を創設したようです。
しかし、既存顧客の守りだけでは新規の保険募集は増えていきません。
また、大手生命保険各社は、既存顧客の保険の保全サービスに関して、対面取次ではなくWEB上で書類請求する仕組みなどを推し進めているようです。
さらに、非対面での新規募集すらできるように整備している会社も増えています。
対面取次が高額な保険料の根拠であった大手生命保険会社の新規非対面募集…
いったい誰が加入するのでしょうね?
国内大手生命保険会社の主力商品の新規募集は減少し、既存顧客も他社に流れていき、生保レディの数は右肩下がりになる。
そして、ごく一部のスーパー生保レディを残して、ほとんどの生保レディが絶滅するであろうというのが私の考えた未来のシナリオです。
私の予想では、あと10年ほどで、生保レディからの対面で保険加入した人の割合が、現在の半分以下になると思います。
もしも、あなたが現役の生保レディだとして、年齢が40代半ばだとしても、まだ20年以上は努めなければいけません。
あなたがまだ20代30代でしたら、あと30年ものロングスパンで生保レディとして働けますか?
この縮小するであろう対面募集の保険市場で、他社とのパイの奪い合いをし続ける自信がありますか?
これから先、フィンテック台頭によって生保レディが絶滅危惧種になっても、自分は付加価値営業を続けられる!!という自信のある方のみ、どうぞ生保レディとしてがんばっていってくださいね。
いつの時代も、いくら保険料が高くなっても対面営業を求める層はいらっしゃいますから、きっとお役に立ってさし上げられますよ。
※追記※
この記事を書いた後、コロナウイルスによる生命保険大手の活動が自粛され、対面取次がいかに不必要であるかが浮き彫りとなりました。
このシナリオは、コロナの影響でさらに加速したと考えられます。

保険業界に見切りをつけるならスキルを磨こう
・保険業界の未来が見えずこのまま働くのが不安だ
・まだ若いのに、このまま生保レディをやるのはもったいない
そんな気持ちをもって生命保険業界に見切りをつけようとしている人もいますよね?
私がそうでしたから、お気持ちわかります!!
ただ、生命保険業界って辞めても次の転職先が結局はまた保険業界だったりするんです。
それだけ、この業界外で使えるスキルや知識がつかないのが生保レディの仕事です。
だから、今後は生命保険業界に見切りをつけるという気持があるのであれば、資格取得やスキルアップを目指す手もあるんですよ。
本当に家庭との両立を目指すなら在宅ワークスキルを磨こう!!
あなたは心から子育てと仕事を両立したいと考えていますか?
もし、そうであれば、在宅勤務が可能な転職先を探すことが近道です。
現在はそんな技術が無くても、在宅ワークが可能なスキルを身に着ける方法だってあるんです。
在宅でパソコンを使った仕事をするというイメージがつかないかもしれませんが、プログラミングスキルがあれば、フリーランスで在宅で仕事をしているという方がたくさんいます。
そもそも在宅であれば、コロナもあまり関係なく通勤の必要もありません。
しかし、生命保険業を検討した方は、プログラムなんて未経験という方がほとんどでしょう。
でも、生命保険の営業だって未経験からのチャレンジですよね。
そんなプログラミング未経験の方向けには、女性向けオンラインスクールも開講されています。
下記にリンクを貼ってあるGeekGirlLaboでは、プログラミング未経験の方でも、自宅で仕事を獲得できるようになるまでをサポートするオンラインスクールを開講しています。
リンク先では無料のオンライン個別相談もお申込できますので、本当に家庭と仕事を両立させなければいけないという方であれば、一度はチェックしてみてください。

将来も通用するスキルを目指すなら介護福祉の世界もあるよ!!
私が在籍していた会社では、退職後に介護業界に転身する人が結構いました。
生命保険業界にいて身に着けたFP資格などは、あまり転職市場では役に立ちません。
しかし、介護系の資格というのは、一度手にしたら働き口に困ることは無いというのです!
私の元同僚も、手に職など無かったのに、無資格未経験で介護業界に飛び込んで、3年ほどで資格を上げていき、今では引く手あまたですからね。
介護求人専門サイトのカイゴジョブであれば、無資格未経験でも就業可能な介護事業所を紹介してくれます。
介護事業所は全国各地にありますが、カイゴジョブは国内最大級の介護求人サイトですから全国の求人を検索することができますよ。
まずは転職サイトに登録しちゃいましょう
私は、転職を考えた時、どうやって転職するか?などよくわからず、とりあえず転職サイトに登録しました。
もし、お住まいが都市部でしたら求人もたくさんありますし、企業からオファーが届いたりすれば自分がどういう業界から求められているのかがわかります。
どんな求人があるのか?など、のぞいてみるだけでも、かなり参考になります。
私自身、退職が具体的なっていない時に転職サイトに登録して、その時に初めて自分の価値がわかって、一気に今後どうするか?を考えるきっかけになりました。
その後は資格取得をしたり、在宅でできる仕事があったりしたので、計画的に退職まで進めることができました。
あの時、転職サイトに登録していなければ、今でもまだ悩みながら生命保険業界で時間を費やしていたかもしれません。
ちなみに私が一番最初に登録した転職サイトはリクナビネクストです。
登録したり求人を探すなどはすべて無料ですから、まだ退職の時期や次の希望業種がハッキリしなくても、一度は登録してみてくださいね。
