こんにちは。
私は国内大手生命保険会社で営業職として10年以上のキャリアを積み重ねた経験がありますが、現在は退職して心穏やかに生活しています。
このブログでは、生命保険業界を辞めることを考えている方や、今から生命保険業界でがんばってみようという方に向けて、お役に立てる情報を配信することを心掛けています。
私が保険業界から去ることにした理由として、生保レディの仕事の場が年々、少なくなっているという問題をかなり深刻にとらえていたこともあります。
今回は、生保レディの行き場がなくなっている問題について考えてみましょう。
このブログの記事は、あくまでも一人の生命保険業界にいた人間が感じた事であり、すべての方に退職をすすめているわけではありませんのでご了承いただいたうえ、最終的な退職は自己責任にてお願いします。


目次
仕事が続く生保レディは事業所訪問で成果を上げる
国内大手生命保険会社の営業スタイルとして、企業訪問があります。
入社当初、自分の友人・知人・親戚・縁者に対して保険をおすすめするのはもちろんですが、それだけだといつか見込みのネタが尽きます。
そこで、見込みのネタ切れを防止し、販路を拡大するため、企業のオフィスや休憩室や官公庁などの事業所に対する訪問をして、効率よく多くの人に声をかける営業活動が行われます。
このような営業方法を、このブログでは事業所訪問活動としましょう。
事業所訪問活動をする生保レディというのは、伝統的にどの会社や官公庁でも見られてきた光景だと思います。
4月は新入社員が生保レディの事業所訪問活動にてロックオンされます。
そうすると謎の過剰保険をすすめられ、社会経験の少なさから加入してしまったりします。
(ちなみに私は優しいので新入社員には比較的ライトな保険しか売りませんでしたよ)
時には、生保レディとズブズブの上司からのおすすめ(圧力)で加入する、世間知らずの若手社員がいたりします。
この事業所訪問活動が熱心であることが、生保レディに対する偏見の根源にも思えます。
昼休みでお弁当食べてくつろぎたいところに「どぉも^^」と来るわけです。
時には、疲れ切って残業をしているところに現れて、捕まったら時間がかかるとか。
どうでもいいようなアンケートを取りますが、その裏には保険が売りたいのがモロ見えでうんざりする人もいますよね。
事業所訪問活動の時、お色気営業まがいの事をしている熱心な生保レディを見かけたりなんかすると、それを見た事業所の女性従業員は虫唾が走るでしょう。
訪問先の事業所で嫌われようとも、競合との激しいパイの奪い合いがあろうとも、冷たくあしらわれようとも、それでもしつこく企業訪問するのには訳があります。
通えば通うほどに成果が出るから。
人というのは、何度も顔を合わせると、時間がかかっても徐々に心を許していくものなのです。
最初は非常に厳しいアタリを受けて気がめいったりするんですが、1ヶ月3ヶ月半年、1年と続けていくと、その顔に徐々に皆さん慣れてきます。
そして、ぼちぼち成果が上がります。
事業所訪問ですと、一度に多くの人に会えるのですから、そのうち心を許して保険を切り替えてくれたり、たまたま結婚や出産があって、ちょうど顔を出している生保レディに相談したり、そんな事も起こってくるんです。
だから、最初は無視されて当然!くらいの気持ちで事業所訪問活動を行います。
ちなみに、新人の生保レディは、3ヶ月ほど通い続けても事業所訪問活動で成果が出ないと、たいていは辞めていきますね。
「こんな事続けて、無視されて嫌われて、なんになるの??アホくさい」
となりますでしょう。
お気持ちわかりますよ。
コレがきついようなら、生保レディが向いていないかもね。
でも、ある程度のキャリアがある人間が企業訪問をまともにやっていれば、嫌われつつもほぼ確実に成果は上がります。
だから、しつこく通い続けるわけです。
個人情報保護の時代にそぐわない事業所訪問営業スタイル
さかのぼりますが、2005年に個人情報保護法が全面施行されました。
それまでは個人情報などは駄々洩れでも大した問題にはなりませんでしたが、個人情報やプライバシーは保護されてしかるべきという時代に突入します。
企業や官公庁もこの流れに次々と対応していきます。
その結果、オフィス内に事業所側の人間以外が入ってくることを禁じる企業が増えてきました。
それまでは、よほどのセンシティブ情報を取り扱っていなければ入れない事業所と言うのは少なかったんです。
そして、個人情報保護法の対象外の企業も、社内情報が外部の人間に見られることを嫌がるように流れがどんどん加速していきます。
すると、オフィス内に「どぉも」とズカズカ入ってくる生保レディは、当然締め出しです。
この流れは、私は生保レディになる10年以上も前から感じていました。
私が生命保険会社に転職する前に勤めていた会社では、従業員の机まで生保レディがズカズカとやってきてチラシを配っていたのですが、会社の方針で、ある時突然に進入禁止となっていました。
20年も顔を出し続けた、某社の生保レディは残念そうな顔をしていました。
そりゃそうでしょう。
その後に生保レディになった私は、その方の気持ちがよくわかります。
しかし、その方は、すでに60歳近い年齢でしたし、私が転職する前に定年退職したので逃げ切った勝ち組ですね。
私が生保レディになってから、山ほど事業所訪問を行ってきました。
そして、自分の力で新規に入れるように開拓したりもしました。
が、ある日突然、その会社の方針で侵入が禁じられることが何度もありました。
いままで入り放題だったのに、カウンターの中には入れなくなったと言われ、オフィス前の通路に突っ立って、全く違う営業スタイルで声をかけたりする事もありました。
机までいけるパターンと、オフィスのカウンターまでのパターンでは、後者のほうが圧倒的に難易度が高くなってしまいます。
それでも、通路を通る人はいますし、机に座っている人を呼び出すこともできるのです。
難易度が上がっても、多くの人に会えるという利点はありましたから、机までたどり着けなくても、通路での声掛けをしながら事業所訪問を続けていました。
しかし、時代はもっと厳しくなってきました。
今や、オフィスの入り口の外に電話1台あるのみ、入り口先は進入禁止の時代が到来していますよね?
入り口に置かれた電話で用事のある人を内線で呼び出し、入り口付近の応接スペースでの対応のみが私たちに許された営業の場です。
もはや、通路どころかオフィスの中にも入れない。
こうなると、多くの人に会えるというメリットはありません。
過去にいただいたご契約者様の所にピンポイントで訪問することしかできなくなってしまいました。
生保レディが何十年も伝統的にやってきた、事業所訪問営業のスタイルはもう時代にそぐわなくなっています。
今でも地方は比較的出入り自由の所がありますが、それでも年々出入りが厳しくなってくるのを肌で感じながら仕事をしていました。
入れないならばエレベーターホールで待ち構える???
多くの人に会えるという事で、最近の生保レディがやっているのがオフィスビルのエレベーターホールでの声掛けです。
昼休みの時間帯、オフィスビルのエレベーターホール。
ここには短い休み時間に昼食をとったり、用事を足すために、どんどん人が流れてきます。
この流れてくる人に声をかけ、保険をボシュ・・・
はっきりいって、やってられないですね。
実際、この手の営業スタイルも確立されていて、どうやって流れていく人を捕まえて保険募集までつなげるか、というノウハウがあるんです!
私もその手の研修を受けたりなんかしたんですが、現実にはやりたくないんです。
というか、自分がエレベーターから流れてくる人間だったら、やめてくれって感じです。
コレから昼休みだってのに、話しかけんなよ!ってね。
思っちゃうかなと考えたら、とても自分にはできません。
こりゃ、嫁にさせられない仕事って言われても仕方がないですよね。
私は、エレベーターホールであと10年20年突っ立って保険募集する根性がないので、生保レディ辞めました。
それでも、より多くの人に保険の必要性を訴えて、保険に加入していただくことに喜びとホコリを感じるという方のみ、生命保険業界でがんばってくださいませ。


コロナの影響で行先不足は一気に加速した!!
さて、このブログの記事を公開したのは、2020年の1月です。
コロナウイルスの影響が全く無い時代の話です。
マスクもせずに密集密接してても、社会的に何ら問題の無い時代ですね。
2020年1月の段階では、事業所訪問が難しくなる現象は、このまま徐々に拡大していくというのが私の予想でしたが、コロナウイルスにより一気にそのスピードは加速しました。
そこで、この項目を追記することにしました。
官公庁や大企業の中には、コロナウイルスの影響から、外部業者の出入りを厳しく制限し、緊急事態宣言後もその制限を撤廃していないところが多くあります。
そして、今後も生保レディのような人の、企業訪問のようなスタイルは禁止のままになるかもしれません。
某超巨大企業の休憩室を主戦場にしていた元同僚が「来客が必要であれば、個別に応接室で」などの状態になってしまって、多くの人に働きかけるのは難しくなったと嘆いていました。
コロナの影響で行き場を失い、それが今後も影響していく可能性のある生保レディは数多くいると思います。
個人情報保護の観点+ウイルス対策により、さらに行き場のなさは加速してしまうのが現実でしょう。
生保レディにとって、時代はどんどん逆風となっているのです。
まだ若いのであれば前向きなキャリア形成も可能です
私は20代で生命保険業界に転職し、30代で見切りを付けました。
行先が無く先細りになる生命保険業界で、ずっとがんばるよりも他にやりたいことを探そうと決意したのです。
もしまだあながた若いのであれば、若いうちしかできないキャリアを形成するほうがずっと有意義ではありませんか?
だって、生命保険営業って、40代でも50代でも転職している人がいますよね?
いつでもどうぞって感じの転職市場なんですから、もしもトライしてみたいのであれば、もっと先でもできるんです。
なにも若いうちに経験しなくてもいいビジネスモデルなんじゃないかな?と思いました。
私の場合気づくのが遅くて、結構長い時間を過ごしてしまいました。
若いうちにもっと勉強や資格取得やキャリア形成のできる業界も視野に入れておけばよかったです。
本当に家庭との両立を目指すなら在宅ワークスキルを磨こう!!
あなたは子育てと仕事を両立したいと考えていますか?
もし、そうであれば、在宅勤務が可能な転職先を探すことが近道です。
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そもそも在宅であれば、コロナもあまり関係なく通勤の必要もありません。
しかし、生命保険業を検討した方は、プログラムなんて未経験という方がほとんどでしょう。
でも、生命保険の営業だって未経験からのチャレンジですよね。
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私が在籍していた会社では、退職後に介護業界に転身する人が結構いました。
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退職できないときの最終手段
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